1999 Fiscal Year Annual Research Report
C1微生物の特異な代謝と酵素系性を利用する省資源型有用アミノ酸生産プロセスの開発
Project/Area Number |
10556021
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
和泉 好計 鳥取大学, 工学部, 教授 (40026555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下西 学 国立循環器病センター研究所, 薬理部, 研究員 (70300978)
吉田 豊和 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90220657)
大城 隆 鳥取大学, 工学部, 助手 (00233106)
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Keywords | C1微生物 / セリン経路 / 有用アミノ酸生産 / ヒドロキシピルビン酸レグクターゼ / 結晶化 / X線構造解析 / HPR遺伝子 / Hyphomicrobium methylovorum |
Research Abstract |
微生物産業における発酵・培養原料として有望なメタノールを炭素源・エネルギー源として用いてわれわれが見いだしているC1化合物資化性細菌(C1微生物)Hyphomicrobium methylovorumの特異的な代謝系であるメタノール酸化系および資化系(セリン経路)の全酵素についての酵素とその遺伝子について詳細な情報を得、酵素系を利用する省資源型有用アミノ酸生産プロセスの開発の基礎的研究成果を得ることを目的とした。本年度はとくにこの経路のKey enzymeの一つであるヒドロキシピルビン酸レダクターゼ(HPR)についてH.MethylovorumのHPR遺伝子を組み込んだE.Coliの形質転換株E.Coli・HB101/pHE1よりアポHPRを精製し、補酵素NAD存在下で結晶化を試みた。すなわちHPRのホロ酵素の結晶を得ることを目的とした。すなわち 上記の高発現株から得られた活性画分の硫安濃縮を行った後、溶解した酵素液を5'AMP-Sepharose4Bカラムクロマトグラフィーにかけ、最終的に収率20%で比活性384U/mgの精製酵素を得た。HPRの結晶化条件について検討した結果、沈殿剤として(NH4)_2SO4を加えると、全ての場合において結晶の生成が見られた。その他ポリエチレングリコール、リン酸アンモニウムなどを沈殿剤として用いたときも結晶が得られた。これらの結晶はバイピラミッド、板状などの結晶であった。これらの結晶がホロ酵素であるかどうかは今後X線解析によって確認する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Yoshikazu Izumi: "Occurence of bromoperoxidase in the marine green macro-alga,Ulvella lens,and emission of volatile brominated methan by theenzyme"Phytochemistry. 52,12. 1211-1215 (1999)
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[Publications] Yoshikazu Izumi: "Purification and characterization of dibenzothiophene(DBT)sulfone monooxigenase involving in DBT desulfurization of Rhodococcus erythropolis"Journal of Bioscience and Biotechnology. 88,12. 610-616 (1999)