1999 Fiscal Year Annual Research Report
新「教科書」概念の構築-活字とインターネットを統合した自然科学「教科書」の試作
Project/Area Number |
10558011
|
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
矢野 敬幸 一橋大学, 商学部, 教授 (70013696)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 徹郎 一橋大学, 商学部, 教授 (20174120)
上田 望 一橋大学, 商学部, 教授 (00013417)
中嶋 浩一 一橋大学, 社会学部, 教授 (30012876)
御代川 喜久夫 一橋大学, 社会学部, 教授 (40078598)
|
Keywords | WWW / インターネット / 遠隔教育 / 自然科学概論 |
Research Abstract |
1.活字教科書の編纂 昨年来、取り組み始めた活字教科書の全面改訂版の最終原稿を完成させた。今回改訂の趣旨は2点ある。1つはインターネット教材との相互補完を強く意織した内容とした。とくに付録としてインターネットを利用する具体的手段を解説し、読者の便を図った。2つ目はサイエンスミニマム講義に関する旧テキストの補習的性格を残しつつも、学生多数の、「サイエンスミニマム」講義によって文系学生の大学で学ぶべき自然科学の最小の知識を獲得するという傾向に対応した。従来の「10講」に対し新たに以下の諸講を加えた。1講「科学・技術と社会」:科学者の道楽であった科学が今や社会とますます密接に結びついていることを、日々のニュースや事件を通じて解説する。9講「平衡と化学変化」:物質の神髄は静的な構造ではなく、むしろ動的なところにあることを示す。11講「現代の宇宙観」:人間がいかにゴミみたいな存在であるかを納得させ、もっと自然に対して謙虚になるようにする。14講「環境の科学」:学生の関心が高い環境科学を総合科学の立場から採りあげた。 2.インターネット教材の完備 活字教科書の拡大に対応すべく新たな教材の展開を行ってきた。 3.WWW教育サーバの高機能化 インタラクティブ性(双方向性)が特徴であるインターネット教育システムの利点を拡張する目的で、アクセスログ解析を容易にし高速化をはかる試みを行っている。具体的にはインターネットに対応したデータべースマネージメントシステムを導入し、Javaなどのインターフェースを利用して、解析結果を手に入れる仕組みである。こうすることで学生の学習状況やインターネット教材としての評価手段が提供できる。
|