2000 Fiscal Year Annual Research Report
ロボット支援型障害児教育システムの実用化に関する研究
Project/Area Number |
10558024
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
増田 良介 東海大学, 工学部, 教授 (70157212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 まゆみ 小田原女子短期大学, 幼児教育学科, 教授 (40238910)
曲谷 一成 東海大学, 工学部, 助教授 (00181610)
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Keywords | ロボット支援型教育 / 障害児教育 / ロボットセンサ / CAI / 教育用コンピュータプログラム / ロボットアーム |
Research Abstract |
本研究は、従来のコンピュータ支援教育システムをロボット工学的技術を導入して発展させた形の、ロボティクス支援型教育システムを実用化することを目的としている。本年度は、新しい教育補助機器を開発すると共に、最終年度として教育の実施と評価をおこなった。そして、教育プログラムに関しては実用化を検討し、CD-ROM化してすぐに使えるような形にした。 1.動きのある教育のための3次元入力装置の制作と教育の実施 動きのある教育プログラムを実現するために、3次元パネルスイッチを設計製作し、プロジェクタを利用してプログラム画面を投影し、大きな画面での運動性教育プログラムの実施をおこなった。 2.ロボット機構の教育への応用 ロボットのハンドメカニズムを用いた教育や、ペットロボットの補助的利用などを試み、ロボットの操作やロボットとの触れ合いにより、子どもたちが興味を持って積極的に取り組むようになった。 3.試作したシステムによる教育の実施と評価 3年間を通して、研究分担者増田(ま)の主催する親子教室で、小学生から高校生までの6名の学習障害児に毎月1回約2時間のロボティクス支援教育を実施した。そして、その効果や問題点を保護者や指導者のコメントを分析する形で評価を行った。 4.システムの実用化 さらに実用化という意味で、プログラムを体系化してCD-ROMに記録し、誰でも使える形にした。ただし、利用できるコンピュータおよびロボットなどの特殊な入力装置に関しては、その使用に制限がある。
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[Publications] 増田良介: "センシング技術"(社)日本ロボット学会誌. 18巻7号. 909-912 (2000)
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[Publications] 増田良介,増田まゆみ: "ロボット支援型教育システムの開発"東海大学紀要工学部. 40巻2号. (2001)