1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10610062
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山岡 泰造 関西大学, 文学部, 教授 (50067576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 洋一 堺市博物館, 研究員
松浦 清 大阪市立博物館, 学芸員 (70192333)
並木 誠士 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (50211446)
井渓 明 堺市博物館, 研究員
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
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Keywords | 大坂画壇 / 木村蒹葭堂 / 江戸時代 / 岡田米山人 / 八木巽処 / 森派 / 戯画 / 耳鳥斎 |
Research Abstract |
大坂画壇研究の中心となる木村蒹葭堂の周辺の画家たちの調査研究を行った。主として、文人画から十時梅崖、浜田杏堂、岡田米山人、八木巽処、浦上春琴、狩野派から山本如春斎、加えて、大坂画壇と関連する江戸狩野から狩野常信、周信、岑信、古信及びその周辺の狩野常梅、常元、常俊、同じく京狩野から狩野山雪、永岳、長崎派から葛蛇玉、風俗派から中井藍江、丹羽桃溪、森派から森祖仙、森徹山、円山四条派から上田耕夫、戯画から耳取斎、森一鳳の作品資料を蒐集し、それぞれの全図、部分図、落款印章、画賛、収蔵印、籍書の写真撮影を行い、法量、材質、技法その他の所見を記録して、作品と画家のカード化を進め、可能な限り、コンピューターによるデータベース化によって資料整理を行った。 調査対象の機関としては、関西大学図書館、大阪市立博物館、堺市立博物館、萬野美術館、細見美術館、京都妙心寺(退蔵院などの頭塔)、岡田集雅堂、古美術石泉(水谷石之祐)、山添天香堂、思文閣、石田美術を中心に作品調査を進めた。また大坂画壇関連の文献資料及び影響を与えた明清時代の中国絵画の文献を収集した。 今回の調査によって、新発見の絵画作品を多数調査研究して、従来不明であった大坂画壇の諸問題を明らかにすることができた。また、大坂画壇と江戸、京都の画壇との関係についても重要な資料を得ることができた。
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