1998 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のストレスとソーシャルサポートの連関に関する多変量解析的世代間比較研究
Project/Area Number |
10610134
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Research Institution | Asai Gakuen University |
Principal Investigator |
杉山 善朗 北海道女子大学, 人間福祉学部, 教授 (50045332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲田 尚史 北海道女子大学, 人間福祉学部, 講師 (80193556)
福井 至 北海道女子大学, 人間福祉学部, 助教授 (10208928)
安藤 貞雄 北海道女子大学, 人間福祉学部, 教授 (40088935)
竹川 忠男 北海道女子大学, 人間福祉学部, 教授 (50045366)
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Keywords | 高齢者の対人関係ストレス / 対処行動の3型 / ソーシャルサポート / 生きがい意識 |
Research Abstract |
研究第1年度の本年度においては、高齢者のストレスとソーシャルサポートの連関に関する基礎的調査研究dataの収集が主な作業であった。 1、期間:1998年7月〜1999年3月、2、対象:特別養護老人ホーム160名、老人保健施設120名、デイサービス40名、老人クラブ50名、合計370名。なお、各施設高齢者の家族と職員の一部の調査data収集は1999年4月〜6月に実施される予定。3、実施方法と調査項目:実施は調査表の配布を原則とし、必要に応じ、調査表回答時に介助することとした。調査項目は、生活特性5項目,対人関係ストレス14項目、生きがい意識20項目、孤独感17項目、老研式活動能力指標13項目、計69項目である。4、中間分析:以上のdataをactuarialな観点から整理するとともに、idiographicなda-taの整理にも当たってきた。5、結果:対人関係ストレスの対処行動において、人との和を肯定的に保つ努力をするような積極的タイプの高齢者は、交友関係もよく、他人と一緒にいるのが好きであり、生きがい意識も高いが、反対に、我慢し、忍耐するような形で人との和を保つような消極的タイプの高齢者では、交友関係もうまくいかず、生きがい意識が低い傾向が認められた。さらに、対人関係ストレス対処行動の積極型と消極型および中間型の3群の間に、ソーシャルサポートの高低の相異が認められた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 杉山善朗・福井・竹川・稲田: "老年期の社会的適応に影響を及ぼす心理的要因と両者の関連" 老年精神医学雑誌. 9・4. 364-371 (1998)
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[Publications] 川本俊憲・杉山善朗・吉岡康子: "高齢者の家族療法的援助の技術" 高齢者問題研究. 14. 185-192 (1998)
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[Publications] 太田耕平・杉山善朗: "精神分裂病の集中内観療法の有効性" 精神科治療学. 13・10. 1215-1223 (1998)
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[Publications] 本明寛(編) 杉山善朗ほか: "ブックガイド心理学" 日本評論社, 241 (1998)