1999 Fiscal Year Annual Research Report
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10610168
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| Research Institution | Shinshu University |
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Principal Investigator |
鵜飼 照喜 信州大学, 教育学部, 教授 (80045161)
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| Keywords | 廃棄物処分場 / 循環型社会 / 廃棄物行政 / 静脈産業 / 産業廃棄物処理業 |
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| Research Abstract |
今年度の研究では、廃棄物処分場問題の一つの要素として産業廃棄物処理業者の社会的諸側面について集中的に資料収集し、その分析・考察を進めた。その要旨は東京都立大学都市研究所発行の『総合年研究』第69号の拙稿「産業廃棄物問題と自治体行政の課題」に内包されている。その小論に示すように、廃棄物処理を担ってきた社会階層に研究のメスを入れようとするものである。
今日、廃棄物処分場問題を解決する方向として、循環型社会への転換が唱われているが、その循環型社会においては廃棄物処理を担う社会的セクターは「静脈」として位置づけられようとしている。
けれども、上記のように循環型社会への転換を国の廃棄物行政が唱えるにも関わらず、これまで廃棄物処理を担ってきた社会的セクターの分析や、そのセクターがどのようにして今後「静脈」産業として好ましい循環型社会の過程を担っていくか、という問題は全く提起されてないと言わなければならない。廃棄物問題の本来的解決の方法が循環型社会への転換であるならば、これまで廃棄物処理を担ってきた社会的セクターが、循環型社会への転換の中で転換していく過程が示されなければならないことを明らかにした。
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