1998 Fiscal Year Annual Research Report
医学生・医師の専門職的社会化の研究-効果的な卒前・卒後教育の探究
Project/Area Number |
10610191
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
姉崎 正平 日本大学, 医学部, 教授 (20184202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 俊夫 日本大学, 医学部, 講師 (20173859)
ゲーリング ルーベン 日本大学, 医学部, 教授 (70267045)
野崎 貞彦 日本大学, 医学部, 教授 (40198586)
桜井 勇 日本大学, 医学部, 教授 (70059153)
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Keywords | 医学生 / 医師 / 専門職的社会化 / 研修医 / 医学部1年生 / 医学部6年生 / 臨床実習 / 意識の変容 |
Research Abstract |
2年間の助成期間の1年目であるので、第2年目のまとめを目指し、研究は継続中である。 われわれの「医学生・医師の専門職的社会化の研究」は1993年から始められた。先ず、旧帝大、国立、公立、旧設私立、新設私立等設立主体別に6つの医学部1年生の実態と意識を調査した。その後も日本大学医学部1年生を対象とした経年調査を継続し、6年生を対象とした調査も3年前から開始した。昨年は日本大学医学部付属病院の研修医を対象とした実態と意識の調査も実施した。 1993年の調査の時に1年生であった者たちの大部分が今年6年生になった。そこで、6年間の医学部生活を通じて、実態と意識がどのように変容するか、すなわち、医学部生活を通じての専門職的社会化を知るための調査票を作成し、1993年に1年生であった医学部の6年生を対象に調査票を配布し、回収中である。 これら医学部1年生、6年生、研修医の調査を通じて医学生・医師の専門職的社会化を明らかにするための調査研究の方法のレビューのため、7・8月に、主として英米のこの分野の研究者と研究所を訪ね、大きな刺激と調査研究のヒントを得た。 未だ、暫定的な仮説ではあるが、調査結果から、医学部の設立主体による医学生の実態や意識の差異、5年次頃の臨床実習を経て、医学生の意識が大きく変容することが明らかになりつつある。
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