2000 Fiscal Year Annual Research Report
中世末期から現代に至る中山道・佐久地方に関する総合的研究
Project/Area Number |
10610334
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
上山 和雄 国学院大学, 文学部, 教授 (40137790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千々和 到 国学院大学, 文学部, 教授 (10013286)
根岸 茂夫 国学院大学, 文学部, 教授 (30208285)
大谷 貞夫 国学院大学, 文学部, 教授 (10052151)
老川 慶喜 立教大学, 経済学部, 教授 (10168841)
小川 直之 国学院大学, 文学部, 助教授 (30265954)
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Keywords | 中山道 / 和田宿 / 岩村田宿 / 本陣 / 問屋 / 信越本線 / 輸送 / 情報伝達 |
Research Abstract |
第三年度にあたる本年度は、第一に、初年度より継続していた翠川本陣文書、問屋遠藤家文書、和田村行政文書の整理の終了と収集、第二に村外流出文書の確認と収集,第三に史料や読み込みに基づく研究の進展、を課題とした。 第一の課題は、和田村教育委員会の協力を得て、コピー機を設置して本陣・間屋・行政史料の収集を行った。昨年と同様、大学院生や和田宿に関心を持つ研究者の参加の下で、8月28日から9月2白までの間、常に数人が滞在し、整理と収集を行い、補助金の大部分はこの交通費・宿泊費に充当した。 第二は東京都目黒区に在住の長井典雄氏の所蔵している和田村文書を借用し、現在整理を進めている。多くはないが宿の興味深い史料が含まれている。長野市の嫁ぎ先に流失している長井俊夫旧蔵文書については12月に訪問し、大量の文書を確認した。同家は遠藤家より古くから問屋を経営していた旧家であり、来夏の調査・収集の許可を得た。 第三の課題は、研究室に借用している長井典雄家文書の整理、コピー・写真で収集した本陣・遠藤家文書の整理に追われてなお十分ではないが、6月、7月、11月、2月に研究会を開催し、少しづつ分析をはじめている。宿の実態、大名や武士・公家の通行に際しての宿との問題、宿駅の解体に伴って和田宿がどのような変貌を遂げていったか、また鉄道の開通によって宿がさびれていく過程などについての報告がなされた。
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