1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10620084
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山川 雄巳 関西大学, 法学部, 教授 (60067551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 稔 関西大学, 工学部, 教授 (40083977)
高木 修 関西大学, 社会学部, 教授 (30067649)
池田 敏雄 関西大学, 法学部, 教授 (40067616)
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Keywords | 地震 / 危機管理 / 比較分析 / 阪神・淡路大震災 / 兵庫県南部地震 / 村山内閣 / ノースリッジ地震 / 中国の地震 |
Research Abstract |
1. 研究班全体としての調査として、1998年12月22日に神戸市の復興事業の進捗状況についてヒャリング調査を神戸市役所において実施し、資料を収集した。のち12月23日、兵庫県津名郡の激震地の復興状況を視察した。これらのデータの分析結果の発表は主として平成11年度に行われる。 2. 研究分担者の個別的研究実績の概要は次のごとくである。 (1) 山川雄巳は、阪神・淡路大震災当時の最高責任者村山富市元首相に面接し当時の行動についてインタビュー調査した結果を英語論文として発表したのち、国のどのような支援が被災現地の復興にどのように、またどれほど効果的に作用したかの調査・資料収集・分析に研究の力点をおいた。 (2) 池田敏雄は、法制化された地震危機管理システムの問題点について、立法政策的な観点から分析し、検討を進めた。 (3) 高木修は、援助活動についての心理分析を試みるとともに、援助活動の代表的なものをとりあげて、これらをとくに被援助者の視点から分析した。 (4) 山田稔は、米国地震工学研究所(EERI)寄付金白書「公共政策と建築安全性」に報告された、米国ノースリッジ地震における被災損傷建物の調査、危険度診断過程と補強対策、とくにそれらに要する必要資金の負担問題についての建築物の地震危機管理のケーススタディを中心に、地震危機管理システムについて検討を加えた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Katsumi yamakawa: "The Prime Minister and the Earthquake : Emergency Management Leadership of Prime Minister Murayama on the Occasion of the Great Hanshin-Awaji Earthquake" Kansai University Review of haw and Politics. No.19. 13-55 (1998)
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[Publications] 高木 修・玉木和歌子: "視覚障害に対する援助行動" 関西大学社会学部紀要. 30巻1号. 69-94 (1998)
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[Publications] 高木修・山口智子: "セルフヘルプグループの有効性" 関西大学社会学部紀要. 30巻2号. 1-22 (1998)
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[Publications] 山田 稔: "建築・都市施設における地震災害と危機管理-米国ノースリッジ地震-" 工学と技術. 11巻4号. 85-95 (1998)
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[Publications] Minoru yamada: "Again,Sheer Failure of RC Columns in 1995 Kobe Earthquake" IABSE Reports. Vol.79. 641-642 (1998)
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[Publications] 高木 修: "人を助ける心:援助行動の社会心理学" サイエンス社, 200 (1998)
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[Publications] 山川 雄巳: "数理と政治" 新評論, 305 (1998)