1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10620084
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山川 雄巳 関西大学, 法学部, 教授 (60067551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 稔 関西大学, 工学部, 教授 (40083977)
高木 修 関西大学, 社会学部, 教授 (30067649)
池田 敏雄 関西大学, 法学部, 教授 (40067616)
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Keywords | 地震 / 地震危機管理 / 防災 / 比較分析 / アメリカ / 中国 / 予測 / 情報 |
Research Abstract |
1.研究班全員による調査として、平成11年12月28日に兵庫県防災監(斉藤富雄氏)にインタビューして兵庫県の地震危機管理システムの整備状況について説明を受けるとともに、同県の防災センターの現状を視察し、センター次長等を交えて意見交換をした。ちなみに兵庫県は近く新しい防災センターを建設する予定である。ついで12月29日に、前日の調査の結果について検討する研究会を開催し、意見交換を行なった。 2.研究分担者の個別的な研究実績の概要は次のごとくである。 (1)山川雄巳は、これまで一般にあまり研究されていない地震予測情報に対する政府の反応様式についての研究を進め、先行事例研究の分析にもとづいて、政府の反応パターンを類型化するための分類表を構成した。これを論文化したものは現在印刷中である。 (2)池田敏雄は、前年にひきつづいて、地震危機管理システムの法制面について、解釈学的・立法政策的な観点からの分析を進めた。 (3)高木修は、昨年にひきつづいて援助活動についての社会心理分析を試みるとともに、平成12年度に実施する予定の救援ボランティア活動追跡調査の準備をすすめた。 (4)山田稔は、前年度にひきつづき耐震工学に関する研究をすすめ、後掲の「建築・都市施設における地震災害と危機管理」などの論文を執筆し発表した。また平成12年2月2日には、これまでの研究成果をふまえて、「建築:学問、技術、そして行政」と題する講演を関西大学工学部において行なったが、研究班メンバーもその講演会に出席した。 3.なお、本研究班は、平成11年4月に小榑雅章氏(ダイエー)、5月に室崎益輝氏(神戸大学)を招いて、「企業の地震危機管理行動」および「日本の防災体制」についての研究会を開催し、研究報告を聞いたのち講師と意見交換をした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 山川 雄巳: "地震予測情報に対する政府の反応"関西大学法学論集. 50-2(印刷中). (2000)
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[Publications] 山田 稔: "建築・都市施設における地震災害と危機管理ー阪神・淡路大震災と危機管理ー"関西大学工学会誌 工学と技術. 12-1. 91-103 (1999)
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[Publications] 山田 稔: "再び我国の「既存不適格建築」問題を問う"日本建築学会大会学術講演梗概集(F). 139-140 (1999)
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[Publications] Minoru Yamada: "Why were over 5500 Human Lives lost in Kobe?"How to Protect in Future,12WCEE Auckland,New Zealand,30.Jan.-4.Feb.2000, Book of Abstract.. 1. 1477-1477 (2000)
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[Publications] Minoru Yamada: "Why were over 5500 Human Lives lost in Kobe?"Proc.12.World Conference on Earthquake Engineering.. (in printing). (2000)