2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10620084
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
山川 雄巳 関西大学, 法学部, 教授 (60067551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 修 関西大学, 社会学部, 教授 (30067649)
池田 敏雄 関西大学, 法学部, 教授 (40067616)
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Keywords | 地震 / 危機管理 / 危機管理システム / 予測 / 政府 / ボランティア / 既存不適格 / 建築基準法 |
Research Abstract |
1.本年度の研究班の研究会は、5月18日、6月27日、7月25日、10月24日,11月28日に開催した。本年度は最終年度のため、報告者は班員の山川雄巳、高木修、池田敏雄、山田稔(研究協力者)に限定し、順次それぞれの研究の進行状況について報告した。また正規の研究会以外にも随時会合を開いて意見交換や事務連絡を行なった。 2.研究分担者の個別的な研究実績の概要は次のごとくである。 (1)山川雄巳は、地震予測情報に対する政府の反応様式についての研究を進め、先行事例研究の分析にもとづいて、政府の反応パターンの分類表を構成した論文「地震予測情報と政府の反応」を公表した。また、地震予測に関するアメリカの研究状況をサーヴェイし、これに関連するある出版物について翻訳刊行交渉をすすめるにいたった。 (2)池田敏雄は、前年にひきつづいて、地震危機管理システムの法制面について、解釈学的・立法政策的な観点からの分析を進めた。 (3)高木修は、昨年にひきつづいて援助活動についての社会心理分析を試みるとともに、救援ボランティア活動追跡調査の準備を整えた。またロサンゼルスの防災ボランティア・システムについての研究を推進した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 山川雄巳: "地震予測情報と政府の反応"関西大学法学論集. 50-2. 1-36 (2000)
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[Publications] 高木修,玉木和歌子: "ボランティア経験がボランティアに対する態度に及ぼす影響-活動半年後と5年後のボランティア態度の比較-"関西大学社会学部紀要. 32巻3号. 87-117 (2001)
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[Publications] 玉木和歌子,高木修: "ボランティア活動の影響過程に関する研究-Harrisonのモデルの検討-"日本社会心理学会第41回大会発表論文集. 378-379 (2000)
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[Publications] Minoru YAMADA: "Why were over 5000 human lives lost in kobe? How to protect in future."12th World Conference an Earthauake Esgiseering. Vol.2. 1477 1-8 (2000)
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[Publications] 山田稔: "地震防災の基本目標"日本建築学会大会学術講演梗概集. F. 411-412 (2000)
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[Publications] 山田稔: "次の震災死を減らすため「既存不適格建築」に対する逓増型固定資産税創設の提案"日本建築学会地震防災総合研究委員会「自己責任による改善と社会による補完. 5-8 (2000)
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[Publications] 高木修(編著): "援助とサポートの社会心理学:助けあう人間のこころと行動"北大路書房. 134 (2000)
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[Publications] 池田敏雄(共著): "安全と安心のために-保険制度と危機管理に関する提言-"日本建築学会・保険と危機管理調査研究特別委員会編. 110 (2001)