1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10630025
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 文和 北海道大学, 経済学部, 教授 (70113644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蟹江 章 北海道大学, 経済学部, 助教授 (40214449)
吉見 宏 北海道大学, 経済学部, 助教授 (90222398)
浜田 康行 北海道大学, 経済学部, 教授 (80156405)
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Keywords | 環境情報開示 / 環境報告書 / EMAS |
Research Abstract |
近年、企業の環境に関連する情報開示への社会的要請が高まるなかで、ヨーロッパにおいては、EUのEMASが自主的規制として、環境報告書を作成し、その数はすでにドイツを中心に2000社を超えている。また、国際的にも、GRI(Global Reporting Initiative)は、企業の環境報告と社会関連報告の基準案を公表し、検討を呼びかけている。日本国内においても、自主的に環境報告書を作成する企業はすでに200社近くに達しているとみられる。 こうした状況をふまえ、本研究では、まず現在入手可能な国内外の環境報告書を入手し、解析することから始めている。 EUのEMASの環境報告書については、250社近くの報告書を入手し、その記載項目と内容について、廃棄物・リサイクル・エネルギー・ライフサイクルアセスメント・環境コストについて比較分析を行った。 日本の環境報告書については、インターネットのホームベージの環境報告書も含め、125社分を分析項目(廃棄物・温暖化・エネルギー・リサイクル・ISO・負荷・取引先・教育・コスト・社会貢献・計画・組織方針)ごとに解析した。そのうえで、ベンチ・マーク・スタディー(先進事例研究)を行った。 さらに、GRIの国際会議に参加し(ロンドンにて1999年3月開催)、各国の環境報告書の資料と情報の収集に努めた。
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