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1999 Fiscal Year Annual Research Report

格子ロトカボルテラ模型による生物進化の研究

Research Project

Project/Area Number 10640101
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

泰中 啓一  静岡大学, 工学部, 教授 (30142227)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 一憲  静岡大学, 工学部, 助教授 (30261382)
Keywords格子モデル / 生物進化 / システム生態学 / ロトカボルテラモデル / 最適化 / 黄金則 / 囚人のジレンマ / モデル生態系
Research Abstract

生物進化は、生物が環境に適応するための最適化の歴史でもある。本研究の目的は、生物進化から新しい最適化理論を学び、それを定式化することである。私たちが開発した「格子ロトカボルテラ模型」という格子モデルを使って、進化的に持続可能な戦略(EMS)の有効性を検討してきた。具体的には
(1)囚人のジレンマゲームのメタ個体群動態を行うこと
(2)格子生態モデルによって有性生殖の起源を説明すること
などを研究してきた。とくに囚人のジレンマゲームでは、1つの生息地内のスケール(local scale)ではなく、生息地が多くのパッチからできているとした大きなスケール(metapopulation scale)で考え、島モデルと格子モデルを適応する。そのスケールでは必ずしもESSが勝利するとはかぎらない。囚人のジレンマゲームではEMSはALL C戦略であり、黄金律(キリスト教のモラルの基準)ともいわれている。この研究では、はじめてALL Cが最強戦略になるという結論を導いた。(2)の有性生殖の起源について、私たちは、集団選択の理論の現代的再建が必要であると考えている。集団選択に基づくEMS理論は、たとえ当初ダーウィン適応度が低くても結果的に自然選択には有利であるような戦略である。目先の利益を追求するのではなく、長期的なスケールで最大利得を得るような新しい最適化理論を定義した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] K.Tainaka,N.Araki: "Press Perturbation in Lattice Ecosystem"J.Theor.Biol. 197. 1-13 (1999)

  • [Publications] J.Tao,K.Tainaka,H.Nishimori: "Contact.Percolation Process"J.Phys,Soc.Japan. 68. 326-329 (1999)

  • [Publications] K.Tainaka,T.Sakata: "Perturbation Experiment and Parity law・・・"J.Phys,Soc.Japan. 68. 1055-1056 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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