1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10640662
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
馬場 昭次 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (80011691)
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Keywords | ウニ精子 / 鞭毛運動 / 繊毛運動 / 運動開始 / 軸糸 / グリシン / 屈曲波形 / ディジタル画像解析 |
Research Abstract |
グリシンを主成分とする等張液での希釈による運動開始遅延の方法は、ウニ精子を完全なdry spermの状態で採取ことが必要である。そのためには、採精時の体腔液の混入を極力抑える必要がある。体腔液の混入の程度は、ウニの種による形態の違いによって異なり、棘の短い種(バフンウニ、タコノマクラ等)では少ないが、ムラサキウニ、アカウニ等の棘の長い種では多くなりがちである。従って、運動開始遅延の制御が十分に行えるのは、前者のグループにおいてであり、後者では実験そのものが困難となっている。またその結果、実験を行えるシーズンが限られてしまう。このような種依存的な問題点を克服するために、現在の手法の改良を進め、より完成度の高い運動開始制御方法を開発する必要がある。 ウニ精子鞭毛運動に対するニッケルイオンの効果、低ATP濃度下での鞭毛運動の高空間及び時間分解能ディジタル画像解析、ウニ幼生の繊毛運動周期のゆらぎの高速度ビデオ・画像解析によって研究し、繊毛・鞭毛運動には、特定の微小管対に対応した繊毛・鞭毛打位置依存性の制御が存在することを解明しつつある。
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[Publications] S.A.Baba,Y.Mugami and T.O'tsu: "Evaluation of granity-dependent membrane potential shift in paramacular" Adv.Spuce Res.(発表予定). 1-9 (1999)
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[Publications] M.O.Miyake,Y.Mogami,E.Kataoka,E.kajita and S.A.Baba: "Improvement in time and space resolution of strobscopic microsraphy using hish power xenon flash" Rew.Sci.Instrum.69(1). 325-326 (1998)
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[Publications] Otsu,C.,M.Takayama,Y.Mogmi and S.A.Baba: "High-speed video anahysis of heat p-oriod fluctuation in sea urchin embryocilia" Zool.Sci.15suppl. 13 (1998)
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[Publications] Ohmuro.J.,Y.Moami and S.A.Baba: "High-resolution analysis of flagnellar beating" Zool.Sci. 15suppl. 111 (1998)
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[Publications] Sakako,M.,Y.Mogami and S.A.Baba: "Beat pattern moditication by selective inhibition of tubule sliding with nickel ions" Zool.Sci.15suppl.112 (1998)