1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650155
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Research Institution | Miyagi National College of Technology |
Principal Investigator |
庄司 彰 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40042246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 公弘 旭化成工業(株), 樹脂技術センター, 主査(研究職)
庄司 彰 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40042246)
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Keywords | マイクロマシン / 遊星歯車 / 減速機 / 高精度微小歯車 / プラスチック / 多軸延伸メタクリル樹脂 / プレス加工 / 熱収縮加工 |
Research Abstract |
本年度の研究はマイクロプラスチック遊星ギヤに使用する歯車加工である。とくに、本研究の加工方法は設備経費がLIGA技術やフォトエッチング技術に比べて非常に少ないことが利点である。すなわち、プラスチックの熱収縮を利用してさらに、微小化しようとしたものであり、研究代表者が開発したプラスチック製マイクロギヤの製造方法は大きく分けて2つに分けられる。1次加工は機械加工である。本研究ではプレス加工とした。2次加工はプラスチックの熱収縮による加工である。以下に本年度の研究成果を述べる。 (1) 共同研究者の旭化成工業(株)が開発した、多軸延伸プラスチック材料である多軸延伸メタクリル樹脂をプレス加工で1次加工を行った。プレス加工用金型のダイ及びパンチ歯車の設計を行った。遊星歯車として内歯車と外歯車であり、アンダーカット、インボリュート干渉、トリミング等が発生しない条件として、トロコイド歯形を設計し、その歯形を加工するためDXF座標に直し、製作依頼した。内歯車はモジュール0.08,歯数10,圧力角20゚、外歯車はモジュール0.08,歯数9,圧力角20゚である。 (2) 加工に当たって、1次プレス加工前後にプラスチック材料の多軸延伸メタクリル樹脂の延伸等による歪み、加工後の加工歪みの観察は購入した偏光顕微鏡で観察し、十分実用可能なことを確かめた。 (3) 本研究の結果を精密工学会で講演し、論文投稿の予定である。 以上の結果から、本研究の基礎資料を求めることができ、次年度での遊星ギヤのシステム組立の目安が立ち、性能試験を行うための基礎研究ができた。
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