1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650390
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
曽根 悟 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10010711)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水間 毅 運輸省, 交通安全公害研究所, 主任研究官
古関 隆章 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20211899)
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Keywords | 携帯電話等 / 個別案内 / 時間短縮 / 着席率向上 / 輸送コスト削減 / 選択停車 / 地域分離ダイヤ / はみ出し停車 |
Research Abstract |
本年度の研究は大別すると,近未来のデータキャリア能力により初めて可能になる公共交通の改善法自体に関する研究とその改善効果の予測に関する研究とになり,公共交通の改善は更にその手法の開発と,その手法の導入による改善効果の推定に分けた。これらに関する研究成果の概要は以下のとおりである。 1.ゲートレス運賃徴収による改善は,駅施設の簡素化,旅客動線の短縮,手続き所要時間(待ち時間を含む)の短縮,現状の不完全な自動改札システムによる正当な旅客への不快感の軽減,現状の不完全な自動改札システムによる運賃補脱の軽減などであり,その効果を試算した。 2.リアルタイム個別案内による改善は,従来型の運行を前提にしても得られる改善と,この案内が可能になることによって初めて実現できる新形態の運行によるものとに分けて考えるべきことを示した。 3.前者の改善には,不慣れな乗客やサービスを知らない乗客にも利用できるようになることによるものと,従来から利用している乗客の所要時間短縮,快適性の向上とがあり,それぞれの効果を概算した。 4.新サービスの可能性としては,案内が困難であるためにこれまで採用されなかった,複雑で合理的な列車ダイヤが使用できる利点が大きく,これの発展系としてのはみだし停車,運転整理の場面での臨時通過など,従来タブーとされてきたことが使える利点が大きく,これらの手法の開発と概略の評価を行った。 5.詳細需要情報自動収集による改善は,輸送資源の適正配分による着席率の向上,待ち時間の軽減などのサービス向上と,無駄の排除によるコストの節減等であり,改善効果を概算した。 6.ハードウェアの選定に関する議論としては,当初から考えられてきた非接触型のICカードに加えて,携帯電話・PHS,ポケベルや玩具類など,各種の携帯情報端末の可能性を調査した。 7.ソフトウェアの開発コストを削減する,交通事業に特有の方法を提案した。
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Research Products
(13 results)
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[Publications] 曽根悟,下堀友数,勝田敬一: "個別案内の実現法とそれによる輸送改善の可能性"電気学会交通・電気鉄道研究会資料. TER99・25. 23-28 (1999)
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[Publications] 半田伊吹,曽根 悟: "個別案内の下でのはみ出し停車の輸送力への効果の検証"電気学会交通・電気鉄道研究会資料. TER99・26. 29-34 (1999)
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[Publications] 勝田敬一,古関隆章,曽根 悟: "3線運行方式の提案と適した運行計画"平成11年電気学会産業応用部門全国大会講演論文集. III-307. 313-314 (1999)
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[Publications] 曽根 悟: "シームレス交通の実現への情報技術の可能性(前編)"運輸と経済. 59・10. 35-43 (1999)
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[Publications] 曽根 悟: "シームレス交通の実現への情報技術の可能性(後編)"運輸と経済. 59・11. 71-79 (1999)
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[Publications] S. Sone: "Making Railways the Cornerstone of 21st Century Travel"Japan Railway & Transport Review. 22. 12-17 (1999)
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[Publications] 勝田敬一,古関隆章,曽根 悟: "不連続運行に適した列車運行法の提案"電気学会交通・電気鉄道研究会資料. TER99・71. 31-36 (1999)
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[Publications] 半田伊吹,楊 中平,曽根 悟,古関隆章: "公共交通機関のソフト的改善と数理計画問題"電気学会交通・電気鉄道研究会資料. TER99・74. 49-54 (1999)
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[Publications] 半田伊吹,曽根 悟: "輸送力増強のための長大編成列車の運行計画法"電気学会論文誌. 120D・1. 136-141 (2000)
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[Publications] 曽根 悟: "21世紀の鉄道を支える最新技術と今後の課題"鉄道ジャーナル. 34・2. 46-53 (2000)
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[Publications] 西田恒俊,古関隆章,曽根 悟: "複々線における混雑緩和を目的としたダイヤ"平成12年電気学会全国大会講演論文集. (2000)
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[Publications] 曽根 悟,他: "社会科学論集 「新しい列車ダイヤと運行管理の手法について」"埼玉大学経済学会. (2000)
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[Publications] 曽根 悟,他: "交通ラボテキスト 「列車群運行計画の最適化」"技報堂出版. (2000)