1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650481
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田村 武 京都大学, 工学研究科, 教授 (30026330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 俊一 京都大学, 工学研究科, 助手 (10243065)
岸田 潔 京都大学, 工学研究科, 助手 (20243066)
木村 亮 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30177927)
建山 和由 京都大学, 工学研究科, 助教授 (10179731)
足立 紀尚 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026173)
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Keywords | 粒状体 / すべり / ころがり / 変形 / 塑性 / 局所 / 大局 / 物性 |
Research Abstract |
本研究の目的は,「理想的な粒状体を想定し,その局所的な運動メカニズムから巨視的な変形挙動を説明し,あわせて粒子間の力学定数と大局的な材料定数の関係を明らかにすること」にある.本年度では以下のような研究成果を得た. (1) 粒子間摩擦角を考慮した場合のモデル化と数値実験 古典的塑性論の極限解析法の1つである「上界法」に立脚してながら,すなわち,粒状体全体における速度場を仮定し,「外力仕事率=内部塑性消散率」より求められる外荷重の上界を最小化行なうことにより,粒状体の解析方法を開発した.粘着力型のみならず摩擦力型についても,本数値解析法が有効であることを確認した. (2) 硬貨を用いた粒状体の室内実験 本実験の意義は数値解析法の正しさ確認である,つまり,上記の数値解析で得られる結果が,実験上で再現できるかを調べることが目的であった.昨年すでに試作してある実験装置を用い,重力の効果も考慮しながら多くの場合について実験を行なった.その結果,上述の数値解析法の予測値をほぼ等価なデータを得た.
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[Publications] Tamura: "Mechanics of assembly of rigid particles" Proc.localization & bifurcation Theory. 1. 181-188 (1998)
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[Publications] 田村 武: "剛体要素からなる粒状体の上界法とその応用" 応用力学論文集. 1. 407-416 (1998)
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[Publications] 田村 武: "吹き付けコンクリートの支保機構に関する数値解析的評価" 土木学会論文集. No.603 III-44. 11-20 (1998)
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[Publications] 田村 武: "地下空間利用の技術と力学" 松尾 稔・林 良嗣 編著「都市の地下空間」7章. 141-157 (1998)
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[Publications] 寺本 正: "丸棒積層体を用いたトンネル模型実験" 土木学会論文集. (印刷中). (1999)