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1999 Fiscal Year Annual Research Report

穀類末利用資源の配糖体から細胞老化抑制活性物質の製造プロセス構築

Research Project

Project/Area Number 10650781
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

三村 精男  山梨大学, 工学部, 教授 (40273031)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西尾 康二  名古屋大学, 医学部, 助手 (60252235)
Keywords穀類未利用資源 / 老化抑制 / 活性酸素消去活性 / 細胞老化度 / ビメンチン
Research Abstract

穀類未利用資源として大麦フスマ、大麦麦芽粕を用いて、これを醗酵して配糖体として結合している活性酸素消去活性をもったアグリコンを遊離生成する細菌(K-6)を土壌から分離し、これを同定した。この細菌で大麦フスマ、大麦麦芽粕を醗酵処理し、イオン交換カラムクロマトグラフィー、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等によって活性酸素消去性物質を精製した。醗酵によって遊離生成する活性酸素消去活性を持ったアグリコン画分は種々多様であったので、最も活性の強い画分を対象にして精製を行った。その結果、細菌K-6を大麦フスマ、大麦麦芽粕に1日培養した培養液から、極性の低い物質が結晶上に精製出来た。この物質はいずれの大麦からも生成しているので、穀類に共通した物質と考えている。現在、その化学的性質を研究している。
一方、老化に対する線維芽細胞の細胞骨格蛋白質及びそのmRNAの動態として、抗酸化性物質によるビメンチン蛋白発現の抑制効果を検討した。ヒト老化線維芽細胞のビメンチン量は若い細胞に比べ約3倍の高値であった。対照的に非老化細胞である腫瘍細胞株のビメンチン量は極めて少なかった。また老化細胞のアクチン及びチューブリン量は若い細胞に比較して非常に低い値を示した。細胞質RNAのRTPCRによる解析では、老化TIG3S-S細胞のビメンチンーmRNA量は若いTIG3S細胞の約4倍の高値であった。細胞老化に伴ってビメンチン遺伝子はその発現を亢進することが明らかとなった。また老化細胞への抗酸化性物質カルノシンの添加により一過性の老化形態の抑制及び部分的なビメンチン蛋白の減少及びビメンチンmRNAレベルの低下が観察され、ビメンチン遺伝子の発現に対する抗酸化性物質の抑制効果が明らかになった。

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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