1999 Fiscal Year Annual Research Report
巨核球の分化機構―巨核球のトロンボポエチン受容体の局在と超微細胞形態
Project/Area Number |
10670195
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丹下 剛 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10107667)
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Keywords | 巨核球 / 分化 / トロンボポエチン / 免疫電顕 / c-mpl / 金コロイド法 |
Research Abstract |
2年前にキリンビール社から入手したヒトc-MPL(トロンボポエチンの受容体)に対する抗体(mono-1)を使ってヒト巨核球のc-MPLの局在を免疫電顕の手法で検討した。 1)昨年度に作成したLR-WHITE包理ブロック(ヒト末梢血から濃縮・分離したCD34陽性細胞をトロンボポエチン添加で培養して11日目に巨核球が発生する頃に回収してPLP固定後、LR-WHITE包埋し、免疫電顕に供した。)を使って、昨年度の続きを行い、P2抗体と金コロイド標識二次抗体の新ロットを購入して技術改良を重ねた。 2)今年度、金コロイド法の技術的精度を確認するために、より安定した抗原物質である内分泌細胞顆粒には我々の手技で金コロイドがどの程度まで選択的に付着するかを検討した。材料として、ラット下垂体前葉の成長ホルモンに対するウサギ抗体(1、000倍希釈)とLR-WHITE包埋ブロックを入手、British Bio Cell社のProtein gold conjugate(10nm)を金コロイド標識として使用し、免疫染色手法を実行した。結果は良好であった。 3)自家製のLR-WHITE包埋剤を新規に作成してラット下垂体前葉の成長ホルモンの金コロイド法を再度行った。結果は良好であった。モノクローナル抗体よりポリクローナル抗体の法が安定した結果がでると判断し、mono-1に代わるウサギ抗体を検討中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Horie, R.,Tange, T. et al.: "Frequent expression of the varient CD3D in human malignant myeloid and lymphoid neoplasms"Am. J. Pathol.. 155(6). 2029-2041 (1999)