2001 Fiscal Year Annual Research Report
巨核球の分化機構-巨核球のトロンボポエチン受容体の局在と超微細形態
Project/Area Number |
10670195
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
丹下 剛 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (10107667)
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Keywords | 巨核球 / 分化 / トロンボポエチン / c-MPL / 金コロイド法 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
A 分院から本院への異動に伴い、従来使ってきた培養室の使用状況が滞たため、予想に反して、培養実験を推進することができなかった。新年度から、本院病理部用に中央診療棟4階に新設される培養室が使用可能になった後、最近の巨核球関連文献を参考にして、新しい視点から巨核球培養を再度行うべく、計画を練り直したい。 B 抗ヒトc-Mplポリクローナル抗体を一次抗体とし、金コロイド粒子の標識の蛋白を二次抗体の代わりに使って、従来の方法で免疫電顕を行ったが、トロンボポエチン受容体の局在を指摘できる所見は得られなかった。文献的には過去にはABC法の免疫電顕で、リンパ球の受容体を証明したという論文があり、細胞膜上に受容体の存在を示すかなり大きい範囲の陽性反応が認めている。しかし、本研究の金コロイド法では、そのような幅広い構造を想像させるような受容体があるといえる結果は得られなかった。つまり、文献でのABC法の結果は、かなり非特異的な吸着が加わっており、よく吟味しなくてはいけない。金コロイド法においても、受容体の存在を証明することは、難しいと思われる。 C 免疫電顕の手技とは別に、通常の透過型電顕で、マウスやラット及びヒトの巨核球の未熟から成熟に至る微細形態の観察を継続し、結果を得た。
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