2000 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍細胞の進展にともなう非特異免疫の変化に及ぼす運動とストレスの影響
Project/Area Number |
10670327
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
町田 和彦 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00111104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 冨貴雄 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20092041)
林 修 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20133340)
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Keywords | セレン / スピルリオ / 癌 / ラット / 非特異免疫 / フローサイトメトリー / 臨床検査 / SST-2細胞 |
Research Abstract |
われわれは今までに各種ライフスタイルと非特異免疫を中心とした生態防御機能との関係について明らかにしてきたが、癌とライフスタイルとの関係の解明は行ってこなかった.そこで平成10年度より本研究費により3つの実験を計画した.すでに平成10年度は皮下移植腫瘍(SST細胞)の進展にともなう非特異免疫細胞を中心とする生態防御機能の変化に与えるストレスの影響について、平成11年度は同じく運動習慣の影響について報告してきた.平成12年度は皮下移植腫瘍(SST)の進展に伴う非特異免疫細胞を中心とする生態防御機能の変化に与える健康補助食品の影響について調べた.健康補助食品としてはセレンとスピルリナの影響を検討した. 当実験では1群6匹づつ6群(コントロール群、腫瘍コントロール群、セレン投与群、腫瘍セレン群、スピルリナ投与群、腫瘍スピルリナ群)を設定し、それぞれの群に55日間蒸留水、2ppmセレン、0.066%スピルリナを与えた後腫瘍移植群にはさらに1x10^7Cells/ml/rat100μlを脱毛した背部皮下に接種(非接種群には同量の生理食塩水)した。接種後14日目に採血、解剖を行いサンプルを採取した.なお従来の報告から各群の免疫能の効果をより顕著にするため、拘束ストレスを解剖6時間前から負荷した.測定は全血による赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット、白血球数、白血球分類、好中球活性酸素産生能と貪食能の測定(NBT法とチトクロム法)、フローサイトメトリー法によるリンパ球、胸腺細胞、脾臓細胞中CD3^+(T細胞)、CD4^+(ヘルパーT細胞)、CD8^+(サプレッサーT細胞、キラー細胞)、NKR-PIA^+(NK細胞)細胞数の測定,脾臓細胞によるNK細胞活性(LDH法)とリンパ球幼若化試験、血清によるビタミンCと各種臨床検査値(蛋白、脂質、糖代謝、肝機能、腎機能など)等を行った.
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[Publications] 山崎享子,町田和彦 他: "Flow Cyto metry法を用いた好中球の貪食・殺菌能の測定と評価"日本衛生学雑誌. 56・1. 356 (2001)
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[Publications] 佐藤理恵,町田和彦 他: "腫瘍細胞摂取ラットに及ぼす機能性食品の影響第3報ミネラル〓"日本衛生学雑誌. 56・1. 379 (2001)
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[Publications] 信田直己,町田和彦 他: "腫瘍細胞摂取ラットに及ぼす機能性食品の影響第2報非特異的生体防御機能"日本衛生学雑誌. 56・1. 378 (2001)
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[Publications] 藤岡洋成,町田和彦 他: "腫瘍細胞摂取ラットに及ぼす機能性食品の影響第1報リンパ球を中心とした白血球機能"日本衛生学雑誌. 56・1. 377 (2001)