1998 Fiscal Year Annual Research Report
産業医学領域への遺伝子診断の応用-より積極的、正確な個人健康管理をめざして-
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10670329
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
加藤 貴彦 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (70169506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 正博 産業医科大学, 産業保健学部, 講師 (00149840)
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Keywords | スルフォトランスフェラーゼ / N-アセチルトランスフェラーゼ / グルタチオンS-トランスフェラーゼ / 遺伝子多型 / 分子疫学 / 個人差 / 尿路上皮癌 |
Research Abstract |
平成10年度 1. アリルアミン代謝に関与する抱合体酵素sulfotransferase(以下ST)の分子種うちSULT1A1の遺伝子多型(Arg213His,Met223Val)を日本人(143名)で初めて分析した。Arg213Arg Arg213His His213His多型の割合は、69.2%、28.0%、2.8%であり、Met223Valの遺伝子多型に関しては、Valalleleをもった個体は存在しなかった。 2. STと同様アリルアミン代謝に関与する抱合体酵素N-acetyltransferase(以下NAT)1遺伝子多型とその表現型との関連性について検討した。その結果、NAT1 PolyA siteの遺伝子多型であるNAT1^*10 typeの白血球の酵素活性はWild type(NAT1^*4)と比較し高い傾向がみられた。 3. Benzo(a)pyreneの代謝に関与する、Glutathione S-transferase(GST)M1、P1、ハロゲン化メタンを代謝するGST T1、アリルアミン代謝に関与するNAT2の4つの薬物代謝酵素の遺伝子多型と尿路上皮癌感授性、喫煙との関連性を分子疫学的に解析した。その結果、GSTM1とNAT2遺伝子多型が尿路上皮癌発症の遺伝要因であること、そして、これらの遺伝子と喫煙との相互作用が、尿路上皮癌発症に重要であることが示された。 4. 検診機関より情報収集を行い、トリクロロエチレン作業現場を選定した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Takahiko Katoh,et al.: "Urothelial cancer in relationship to genotypes of glutathione S-transferase(GST)M1,T1,P1 and N-acetyltransferase 2(NAT2),and Tobacco smoking" J.Occup.Health. 41・1. 12-18 (1999)