1999 Fiscal Year Annual Research Report
職域コホートにおける個人の遺伝素因を考慮した循環器疾患の予防的介入研究
Project/Area Number |
10670335
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
志渡 晃一 北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小橋 元 北海道大学, 医学部, 助手 (60270782)
羽田 明 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00244541)
岸 玲子 北海道大学, 医学部, 教授 (80112449)
甲谷 哲郎 北海道大学, 医学部, 助教授 (70205350)
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Keywords | 循環器疾患 / 職域コホート / 疫学研究 / 危険因子 / 自覚症状 / 臨床検査値 |
Research Abstract |
本年度は、北海道内某通信産業に従事する男性8,508名を対象とした健康調査をもとに、性格行動傾向を類型化し、自覚症状有訴率、臨床検査値との関連を検討した。 1.性格行動傾向の類型化 自己成長エゴグラム(桂、芦原)を構成する5つの因子(CP,NP,A,FC,AC)の得点パターンから、"OKグラム"を推定した。AC≦FC : 自己肯定、AC>FC : 自己否定、CP≦NP : 他者肯定、CP>NP : 他者否定とし、対人関係の基本的構えを4カテゴリーに分類集計した。対人関係の基本的構えでは、「自他肯定」が最も多く全体の約半数を占め、「自他否定」が最も少なく全体の10分の1程度であった。 2.性格行動傾向と自覚症状有訴率、臨床検査値との関連 自覚症状として、「肩凝り」に焦点を当て、(1)よく肩が凝る、(2)時々肩が凝る、(3)肩が凝らないの訴え率と対人関係の基本的構えとの関連を検討した。「よく肩が凝る」の訴え率は、「自己否定、他者肯定」の群で高く「自他肯定」の群で低い傾向が認められた(P=0.001,Chi-Square test)。 臨床検査値として、「血圧値」に焦点を当て、対人関係の基本的構えとの関連を検討した。収縮期血圧値、拡張期血圧値ともに「自己肯定、他者否定」の群で高かったが統計的には平均値に有意差はみとめられなかった。しかし、境界型以上を含めた高血圧者の割合は「自己肯定、他者否定」の群が「自他肯定」の群に比べて有意に高かった(P=0.038,Chi-Square test)。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Shido, K., Kobashi, G., Kohya, T., Hata, A., Nishino, T., Suzuki, H., Kishimoto, J., Kishi, R., Fukuchi, Y. and Kondo, K.: "The distribution of myocardial infarction risk factors in Japanese male employees"Epidemiology for Sustainable Health Florence-Italy, 31 August-4 September 1999 ABSTRACT BOOK Poster Sessions. Volume II. 289 (1999)
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[Publications] Kobashi, G., Shido, K., Kohya, T., Hata, A., Nishino, T., Suzuki, H., Kishimoto, J., Kishi, R., Fukuchi, Y. and Kondo, K.: "The distribution of myocardial infarction risk factors in Japanese female employees"Epidemiology for Sustainable Health Florence-Italy, 31 August-4 September 1999 ABSTRACT BOOK Poster Sessions. Volume II. 272 (1999)
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[Publications] 志渡晃一、小橋 元、甲谷哲郎、西野哲男、鈴木尚志: "通信産業従事者の性格行動傾向と自覚症状との関連"第10回 日本疫学会学術総会講演集. 10・1. 93 (2000)