1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10670366
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 勇司 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (30163017)
|
Keywords | 神経毒性 / 染色体異常 / 小核 / アポトーシス / キャスパーゼ / タンネル法 / DNA / ハイブリド細胞 |
Research Abstract |
神経毒性を現す化学物質を神経細胞と神経芽細胞腫のハイブリッド細胞株(Nl8DRG)へ曝露する条件を決めるために、まず細胞増殖曲線を求めた。その結果、細胞の神経突起が十分出現し細胞同士のネットワークが形成される培養2日目から細胞増殖が盛んになった。 神経毒性試験法を開発するにあたって、まずN18DRG細胞に染色体異常誘発性とアポトーシス誘発性をしらべた。方法は、染色体異常誘発性(小核誘発性)とアポトーシス誘発性を同時にしらべる方法として、アクリジンオレンジ染色とキャスパーゼ染色の二重染色法を開発した。 まず、神経毒性を示すことが予め知られているシスプラチンを、N18DRG細胞を培養開始2日目に添加した。添加後24、48、72時間目に細胞を二重染色したところ、染色体異常を起こしている細胞、アポトーシスを起こしている細胞、染色体異常とアポトーシスを同時に起こしている細胞がシスプラチン濃度依存性に観察された。 また、接着細胞の機能分析及び細胞児童選別装置(ACAS507)にてDNA損傷を検出する試みを行っているが、二重染色法を支持する結果を得ている。アポトーシス誘発性を確認するためにするためにTUNEL法を実施したが、同様に二重染色法を支持する結果を得ている。
|
Research Products
(1 results)