1999 Fiscal Year Annual Research Report
健常成人のセレンおよび抗酸化ビタミン摂取と血中過酸化脂質との関連
Project/Area Number |
10670368
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40198461)
森河 裕子 金沢医科大学, 医学部, 講師 (20210156)
三浦 克之 金沢医科大学, 医学部, 講師 (90257452)
田畑 正司 金沢医科大学, 医学部, 講師 (40188404)
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Keywords | セレン / 抗酸化ビタミン / 過酸化脂質 / 栄養調査 / 疫学 |
Research Abstract |
本研究は、健常な成人男女を対象にセレン及び抗酸化ビタミン摂取量を厳密な食事調査、24時間地区尿、血中濃度測定を手法に用いて評価し、これと血中過酸化脂質濃度との関連を検討することを目的とするものである。対象者は北陸地方に位置する某製造業企業の従業員から無作為抽出した。40歳代、50歳代の男女300人(40代男73人、50代男76人、40代女76人、50代女75人)から完全なデータが得られ、4日分の24時間思い出し法による詳細な食事調査、2日分の24時間蓄尿、採血などを完了した。 栄養調査から得られた各種抗酸化ビタミンの摂取量と所要量に対する充足率は男がVitA:2389IU(119%)、VitC:126.3IU(130%)、女はVitA:2496IU(139%)、VitC:123.4IU(247%)であり、いずれも十分に摂取されていた。 血中の抗酸化ビタミンについてはビタミンA、α、β、γ、δ-トコフェロールの測定を終了した。血中ビタミンAは栄養調査によるビタミンA摂取量と有意な正相関を示した。αトコフェロールは血中ビタミンEの80%以上を占めていた。αトコフェノールの平均値は男40代0.821、50代0.832、女40代は0.812、50代は0.889と男女とも50代が40代より高値を示した。現在、血中グルタチオンペルオキシダーゼについても測定中である。 セレンの摂取量に関しては本研究独自のセレンに関する食品成分表を開発し、摂取量の算出作業が進められている。尿中のセレンは現在測定中である。また、血中過酸化物質についても現在測定を行っている。 これらのデータが揃い次第、セレンおよび各種抗酸化ビタミンの摂取と血中過酸化脂質との関連を検討する予定である。
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