1999 Fiscal Year Annual Research Report
接着分子発現の有無からみた好酸球 subpopulationの研究
Project/Area Number |
10670530
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
萱場 広之 秋田大学, 医学部, 講師 (70224706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茆原 順一 秋田大学, 医学部, 教授 (80197615)
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Keywords | 好酸球 / 活性化 / 接着分子 / IgEレセプター / VLA-4 / ICAM-1 / LFA-1 / Mac-1 |
Research Abstract |
好酸球はアレルギー性炎症の主たるエフェクター細胞として認識されている。本研究では好酸球に発現する分子から、その活性化やsubpopulationにつき検討をおこなっている。以下、現在まで得られた結果を箇条書きにする。 1) 好酸球表面の接着分子ではLFA-1,Mac-1は活性化により発現が増強する。LFA-1,Mac-1の細胞表面発現量は末梢血好酸球分画の増加に伴い増加する傾向がある。 2) VLA-4は発現量は不変であるが、発現の密度がむしろ好酸球の活性化に伴って低下する可能性があり、LFA-1やMac-1とは逆相関を示す。 3) これらのβインテグリン接着分子を介した接着は好酸球の活性化と寿命に関与している。 4) IgAレセプター、IL-5レセプター、PAFレセプター、GMCSFレセプターなどは、通常の臨床例から得られる好酸球をそのまま分析した場合には発現が低い。 5) 高親和性IgEレセプターは、好酸球表面には少量発現しており、その発現量は血清IgEレベルの上昇に伴って増加する。 6) 高親和性IgEレセプターは骨髄の好酸球内にすでに多量に存在し、抹消血から組織へと移行する間に、血清中IgEと結びつくことにより細胞内から表面に固定され、表面発現した高親和性IgEレセプターとして検出可能となるらしい。 7) 高親和性IgEレセプターを発現し、結合するIgEを介して抗原と結合できる。 8) IgEを介した好酸球と抗原の結合により、IL-10が分泌される。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kawasaki T, Chihara J, Kayaba H et al.: "Whole-blood flow cytometric analysis of eosinophil EG2 expression as a marker of the pathological conditions of asthma"Int Arch Allergy Immunol. s117. s77-78 (1998)
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[Publications] Tuda A, Saito N, Kayaba H, Chihara J et al.: "Involvement of β1 and β2 integrin stimulation in RNA synthesis in an eosinophilic cell line (EoL-1)"Int Arch Allergy Immunol. s117. 44-47 (1998)
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[Publications] Chihara J, Urayama O, Kayaba H et al.: "Inhibitory effect of ibudi last (KC-404) on the expression of the β2 integrin family on an eosinophilic cell line (EoL-1)"Ann Allergy Asthma Immunol. 81. 448-450 (1998)
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[Publications] Chihara J, Yamada H, Kayaba H et al.: "Priming effect of RANTES on eosinophil oxidative metabolism"Allergy. 53. 1178-1182 (1998)
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[Publications] Chihara J, Kakazu T, Kayaba H et al.: "RANTES auguments eosinophil lncigenin dependent chemiluminescence"Int Arch Allergy Immunol. s117. 40-43 (1998)
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[Publications] 萱場 広之,茆原 順一: "細胞接着分子"小児科診療. 61. 570-575 (1998)