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1998 Fiscal Year Annual Research Report

サイトカイン産生臓器としての腸管に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10671191
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

竹末 芳生  広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (70197292)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 祐司  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (70274082)
KeywordsSIRS / バクテリアルトランスロケーション / 腸管 / Zymosan / サイトカイン
Research Abstract

1. SIRSラットの作成
全身麻酔下に開腹し腸間膜リンパ節根部にチュービング、及び経腸栄養チューブを挿入し、閉腹した後腹腔内にZymosanを0.1mg/gまたは0.5mg/g腹腔内投与する。これより2時間毎10時間まで排出されるリンパ液を採取し凍結保存する。10時間後再開腹し動脈採血を行う。
2. サイトカインの測定
採取したリンパ液及び血清の各種サイトカイン(IL-6,TNF-α,IL-1β,IFN-γ,IL-10)をELISAキットを用いて測定した。
3. 結果
本モデルではリンパ液中からIL-1β,IFN-γはいずれの投与量、時間においても検出されなかったが、IL-6、TNF一α、IL-10が検出された(IL-1β,IFN-γは今後の検討項目から除外することとした)。リンパ液中のIL-6濃度は、10時間でもピークを認めず8-10時間後のリンパ液では20000〜30000pg/mlで血清(数千pg/ml)と比較して非常に高値を示し、産生臓器としての腸管の重要性が示唆された。TNF-α濃度は4〜6時間に100〜200pg/mlのピークを認めた。IL-10もまたZymosan投与群において検出された。これにより本モデルにおいて炎症性サイトカイン産生のみでなく抗炎症性の反応も同時に起こっていることが示唆された。
4. 今後の計画
(1) 本モデルでは炎症性サイトカインのみならず、IL-10の様な抗炎症性サイトカインもリンパ液中に検出されており、炎症局所における炎症、抗炎症性反応のバランスについて検討したい。
(2) 本モデルにおける血清中のサイトカインの変動については、まだ検討していないため採血群を別にもうけて検討する。
(3) 各投与群での各種臓器の培養により、バクテリアルトランスロケーションを細菌学的に証明し、これとリンパ液中、血清中のサイトカインとの関係を検討する。

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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