1998 Fiscal Year Annual Research Report
クモ膜下出血における神経性脳血管調節因子の修復に関する検討
Project/Area Number |
10671291
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
郭 泰彦 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (90242718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹中 勝信 岐阜大学, 医学部, 助手 (00283292)
岩井 知彦 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (80223361)
坂井 昇 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
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Keywords | くも膜下出血 / 一酸化窒素 / 脳血管攣縮 / 免疫組織染色 |
Research Abstract |
3種類の一酸化窒素合成酵素、アセチルコリン合成酵素(Choline acetyltransferase)、一酸化炭素合成酵素(hemo oxygenase-2)を指標に脳主幹動脈の血管周囲神経及び自律神経節の神経細胞においてくも膜下出血(SAH)後の病態下で傷害される神経支配機構につき経時的に免疫組織学的、分子生物学的な解析を行った。 250〜350gのSDラットを用いて内頚動脈よりナイロン糸を頭蓋内まで挿入し、内頚動脈分岐部にて内側より突き破り実際のSAHにより近い実験モデルを作成した。 SAH直後、1時間後、6時間後、24時間後、48時間後、4日後、6日後、2週間後の各時点において、灌流固定後、脳血管(前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈、脳底動脈、ウィリス動脈輪)、自律神経節を摘出して、上述の標本(脳血管のwhole-mount標本及び凍結標本によるcross section、神経節は凍結標本)を用いてbNOS,eNOS,iNOSの免疫染色性の分布パターンの推移を調べた結果、くも膜下出血後にbNOSの免疫染色性は経時的に減少し、特にこの変化はくも膜下出血側に著しく、1週間以降には染色性の改善化傾向が観察された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K Takenaka, et al: "Angiotensin I-converting enzyme gene polymorphism in intracranial aneurysm patients." European J Neurology. 5(suppl). s48 (1998)
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[Publications] 木村 隆文他: "コリンNO作動性神経によるネコ脳主幹動脈の神経支配-ChATとNOSの共存" 脳血管攣縮. 13. 70-71 (1998)