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1998 Fiscal Year Annual Research Report

酸化ストレスによる網膜の過酸化反応におけるアルデヒドの役割についての研究

Research Project

Project/Area Number 10671641
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

平光 忠久  浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 教授 (00084567)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大林 雅春  浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助手 (90270553)
Keywords網膜 / 過酸化脂質 / アルデヒド / 4HNE / 蛍光物質
Research Abstract

初年度の研究目標である,網膜の脂質過酸化の現象にアルデヒドがどの程度,どのように関与しているかを明らかにするする為に実施した研究の結果は次のようであった.
1. 網膜(ブタ)のホモジェネートと塩化鉄溶液(10 ^<-4>M)とをincubationして過酸化脂質を形成させる系と光増感剤としてローズベンガルと照明による過酸化脂質形成系を作り,TBA法による過酸化脂質を測定し,アルデヒドである4HNE(4-hydroxynonenal)(アルデヒド)を高速液体 クロマトグラフィー法で測定し,両者の相関をしらべた.前者は経時的に増加したが,後者はincubation初期には急激に増加したが,その後は急速に下がり6時間後にはbase lineにまで戻った.鉄での系の方が4HNEの下がりは初期に生じたのが認められた.
2. アルデヒドはタンパク質と結合して蛍光物質(Fluophores)を生じるので,この生成を蛍光分光光度計で測定した.鉄惹起性過酸化脂質の系でのアルブミンの添加はFluophoresを増加を経時的に促進させた.そしてこの増加はアルデヒドの抑制剤であるグルタチ才ンの添加により抑制された.
3. 2の結果を確認する為に,4HNEまたはhexanalとをアルブミンとincubationしてFluophoresの生成をしらべた.前者においてFluophoresの生成がみとめれられたが,後者ではほとんどなかった.このことは飽和脂肪酸からのアルデヒドは蛍光物質の生成を促さないことを意味する.

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Published: 1999-12-11   Modified: 2013-11-08  

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