1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671843
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
川和 忠治 昭和大学, 歯学部, 教授 (30014103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 大輔 昭和大学, 歯学部, 助手 (10286859)
菅沼 岳史 昭和大学, 歯学部, 講師 (10196694)
福永 秀樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50199254)
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Keywords | インプラント / 上部構造体 / 作業模型 / 寸法精度 / 有限要素法 / 応力解析 / 傾斜角度 |
Research Abstract |
これまで当教室では,インプラント支持上部構造の良好な適合を得ることを目的として,下顎片側第二小臼歯,第一第二大臼歯欠損を想定し,同部に2本のITIインプラントを平行に植立した金属歯列原型を用いて,原型上の標点と作業模型上の標点を三次元計測することにより,作業模型の寸法精度を検討した.本年度は上述の金属原型をIAT FIT IIインプラントの平行植立(平行型)に変更し,印象材の違いによる比較や,支台インプラント間に傾斜がある場合(傾斜型)についても同様の検討を行った.その結果,付加型シリコーンラバー印象材の違いによる作業模型の寸法精度への影響は小さいと考えられる一方,傾斜型においては多くの標点が下方への変位を認め,特にインプラント部において顕著であった.また,インプラント部の標点は時計回りの回転を示し,支台歯間の傾斜は作業模型の寸法精度に影響をおよぼすとの結果を得た.さらに,インプラントの傾斜に注目し,インプラントの傾斜角度の違いが上部構造体,インプラント体および周囲顎骨の応力分布におよぼす影響について,有限要素解析プログラムCOSMOS/Mを用いて検討を行うため準備をしてきた.現在,2次元でモデルの形態,物性値,荷重条件,拘束条件,傾斜角度等の条件を検討中である.将来的には,上記研究の結果に基づき,支台インプラントに正確に適合していない上部構造体を装着したときのずれが周囲におよぼす影響や,さらに咬合力が加わったときの応力解析等を行い,インプラントの傾斜角度の結果も含めて,検討を加えていく予定である.
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Research Products
(2 results)