1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671851
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
長澤 亨 朝日大学, 歯学部・歯科補綴学講座, 教授 (20034168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿谷 幸男 朝日大学, 歯学部・歯科補綴学, 助手 (10247554)
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Keywords | 血流 / 下顎運動 / 磁性アタッチメント / 健康機器 / 口腔粘膜 / 非接触型血流測定器 |
Research Abstract |
最初に非接触型血流測定器によって口腔内の血流を測定した.測定のための基礎条件としてプローブと生体との距離,生体との角度などについてまず検討した.健常者5名について上顎中切歯唇面歯頚部から5mm上の歯肉部を測定箇所とした.測定のための距離については10mmまで測定可能であったが,距離が大きいと測定値は小さくなった.そこで最も安定した測定値の得られる3mmを測定距離とした.次に角度については,1名の被験者では角度が小さいと測定値は小さくなった.他の4名では角度の影響はほとんど認められなかった.そこでプローブの角度は生体と直角にあてることにした. 以上のことから各被験者にプローブを常に一定の位置で,一定の距離,角度となるようにプローブ固定装置を作製した.それにより,測定値の再現性を検討したところ,1日の中で一定の時間であれば極めて優れた再現性を示すことがわかった. さて,マグネットは健康機器として利用される.そこで,肩こりの治療に使われる市販の「ピップエレキバンA」(1300ガウス)を被験者の肩に貼付して,その前後の血流を比較したが,測定値に差は認められなかった. つぎに,口腔内に使われる「磁性アタッチメント」を口蓋部(上顎第一大臼歯歯頚部より正中方向約1cm)に貼付し,その近傍部の血流を測定したところ,測定値は一旦低下しその後上昇して元に戻る場合とさらに上昇する場合がある.細部についてはさらに実験追加中である. さらに,マグネットの生体への為害作用の有無について,磁性アタッチメントを用いて細胞増殖へ与える影響について研究中である.
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