1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671858
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
竹川 政範 旭川医科大学, 医学部, 助手 (50216876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 光悦 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30173850)
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Keywords | 加骨延長法 / 骨形成 / 下顎骨 |
Research Abstract |
本研究の目的は顎骨の再建に骨延長を利用することである。平成11年度の研究では、下顎骨の延長により生じる骨形成、血管形成および周囲組織の反応を研究することで適切な骨延長の条件の確立および放射線照射後に行う骨延長の問題点を解明することを目標とした。研究方法:SD ラット、オス、10週令を使用して下顎骨の加骨延長実験を行った。延長条件は下顎骨体部の骨切りを行った後、創内装置として形成医科工業社製骨延長装置および創外延長装置として自家製装置を装着して1週間の安静を保った。その後1日0.2mmで10日間の延長を行った(総延長距離2mm)。対照は、骨延長を行わずに骨切り後骨延長装置を装着し、骨延長を行わずに放置した例とした。結果:創外装置装着群は骨延長後1週目以降、感染により装置が脱落する症例が多かった。創内装置装着群骨では延長後2週間目まで骨延長装置の露出は見られなかった。創内装置装着群では延長側、被延長側の舌側に新生骨形成がみられた。血管鋳型法では舌側に旺盛な血管形成が見られた。考察:創外装置は装置が感染することからラット下顎骨に適応するには不適切と考えられた。下顎骨延長研究モデルとしては、創内装置を使用し骨延長条件は1日0.2mm、総延長距離を2mmとすることが適切であると考えられた。現在、今回行った条件により放射線照射後の条件下での下顎骨の新生骨形成ならびに周囲組織の反応を組織学的、免疫組織化学的、超微細胞構造学的研究を現在行っている。
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