1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10671871
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
糟谷 政代 名古屋大学, 医学部, 助手 (20109325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯野 信策 新潟大学, 歯学部, 助手 (10168289)
伊藤 静代 札幌医科大学, 医学部, 助手 (10045453)
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Keywords | 口唇裂口蓋裂 / 臨床心理検査 / 樹木画 / 人物画 / 動的家族画 / push back法 / 二段階法 |
Research Abstract |
研究実績の概要 口唇口蓋裂児の治療は一貫した修学的な治療が長期に必要となる。そのため、口唇口蓋裂児の情緒面や心理面に関するサポートが必要であるが、これらの研究は少ない。 わわれわれは従来より、口唇裂口蓋裂児の情緒・心理面の問題把握のために、情緒面に関する研究を行ってきた。口唇裂口蓋裂児は消極的な態度や社会性の未熟さ、情緒的な問題が存在することが示唆された。これらの問題が、口蓋裂児全般的な特徴なのか、あるいは手術法の違いによる治療経過の問題なのか(pushback法は矯正治療が、二段階法は言語治療が必要となる)明らかにするために、三施設でモデル的な研究を計画した。まず、口唇裂口蓋裂児の情緒・心理面での問題把握のための臨床心理学的検査法を三施設の研究者間で検討した。対象が子供なので、言葉の意味や理解力に差がありうる質問紙法よりは、投影法の樹木画、人物画、動的家族画法を施行することとした。この検査法を用いたのは、絵を描かせることで子供の内面の無意識的な心理状態が現れやすいことと、心理面を考察する上では子供の全体的な発達も考慮する必要があることの二点である。 また、一つの心理的検査では十分に子供の心理状態を把握しきれない場合も多いので三検査とした。インターネット上(コンピューター設置)で三施設間で心理検査方法や問題点などの情報を検討して同一方法を決定した。実際には臨床心理検査では子供により検査に時間がかかりすぎおり、検査方法を検討中である。現在はデーターを収集・およびデーターの分析項目を検討中。
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