1998 Fiscal Year Annual Research Report
腺様嚢胞癌由来培養細胞株における細胞死と転移機序に関する研究
Project/Area Number |
10671876
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
領家 和男 鳥取大学, 医学部, 教授 (20093635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 典子 鳥取大学, 医学部・附属病院, 医員
土井 理恵子 鳥取大学, 医学部, 教務職員 (20294316)
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Keywords | 腺様嚢胞癌培養細胞株ACC-3 / アポトーシス / 5-Fluorouracil / Nedaplatin / Carboplatin |
Research Abstract |
腺様嚢胞癌由来培養細胞(ACC-3)に対する各種抗癌5-Fluorouracil(5-Fu)、Nedaplatin(Ned),carboplatil(CBDCA)のアポトーシス誘導について検討した。なお腫瘍細胞はACC-3以外にもHSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22などの扁平上皮癌についても検討した。各種抗癌剤に対する各細胞の増殖抑制効果はMTTアッセイにより行い、アポトーシスはTUNEL法にて行った。 5-Fuによる腫瘍増殖抑制効果は、24時間、10μg/mlではCa9-22が最も高く、次いでAcc-3,HSC-4と続いたがHSC-2やHSC-3ではみられなかった。 Nedにおける腫瘍増殖抑制効果は24時間、10μg/mlではHSC-3が最も高く、次いHSC-4、Ca9-22、HSC-2、ACC-3(55%)の順であった。 CBDCAにおける腫瘍増殖抑制効果は48時間、10μg/mlではHSC-2が最も高く、HSC-4、HSC-3、Ca9-22(60%)の順であった。 アポトーシスの分析はTUNEL法により行い、Apoptptic Indexで算定した。5-Fuにおいては24時間後、HSC-3 12%、HSC-2 10%,HSC-4 8%、ACC-3 2%であった。Nedにおいては24時間後、HSC-3 3%、HSC-4 52%.ACC-3 6%であった。ACC-3におけるCBDCAのアポトーシスに関しては現在施行中である。
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