1998 Fiscal Year Annual Research Report
組織特異的インターフェロン-γ遺伝子導入による口腔癌治療法の開発
Project/Area Number |
10671906
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
上條 竜太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (70233939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽鳥 仁志 昭和大学, 歯学部, 助手 (20245814)
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Keywords | インターフェロン-γ / 口腔癌 / アデイウイルスベクター / 遺伝子導入 / マウス |
Research Abstract |
1. 担癌マウスの作製およびマウスにおける癌細胞転移実験系の確立 インターフェロン-γ(IFN-γ)遺伝子導入癌細胞の性状を観察するためには、遺伝子導入に用いる癌細胞を用いた担癌マウスの作製と、癌細胞転移の実験系の確立が必要である。そこでマウスメラノーマ由来のB16 melanoma細胞を用いてこれらの実験系の確立を試みた。その結果、同系マウスであるC57/BL6にB16 melanoma細胞の皮下投与により担癌マウスが作製された。一方B16 melanoma細胞をマウスの側尾静脈より10^6細胞を静注すると、肺および肝臓に高率に転移巣を形成することが明らかとなった。 2. B16 melanoma細胞へのIFN-γ遺伝子発現ベクターの導入 B16 melanoma細胞に導入するIFN-γ遺伝子発現ベクターとして、将来のin vivoにおける実験系を考慮して、adenovirus vectorを用いることとした。理化学研究所よりIFN-γ遺伝子発現ベクター(pAdex1CAmIFN-γ)供与を受け、B16細胞への導入を試み、IFN-γをtransientに発現するB16細胞の作製が可能であることを確認した。 3. pAdex1CAmIFN-γを導入したB16細胞の性状 pAdex1CAmIFN-γを導入したB16細胞の培養上清中にはIFN-γが検出されるがそのレベルは継代とともに低下する傾向を示した。また、その増殖能は遺伝子導入により大きな影響を受けなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Takizawa,K.,Kamijo,R.,Ito,D.,Sumitani,K.,Hatori,M.,Nagumo,M.: "Synergistic Induction of the ICAM-1 expression by cisplatin and 5-fluorouracil in a cancer cell line via the NF-kB independent pathway" British Journal of Cancer. (印刷中).