1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10672182
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
竹中 徹 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (00137259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中峯 寛和 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70155810)
栗林 恒一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00192039)
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Keywords | OKT4エピトープ / PPD刺激 / 抗CD3抗体刺激 |
Research Abstract |
抗原提示細胞がMHC classIIと共に抗原由来のペプチドを発現し、Tcell receptor(TCR)がそれを認識する際、CD4分子は接着分子として不可欠である。すでに、CD4分子に関与する機能・・・・HIV感染性、ホルボール・エステルによるCD4分子の内部化、IL-2産生・・・・などについて検索を行い、OKT4エピトープ欠損リンパ球には異常のないことを報告した。今回、マクロファージおよびTCRを介するシグナルに対し、OKT4エピトープ欠損リンパ球が反応し得るか否かについて検索を行っている。 健常者2名、OKT4エピトープ欠損症(ホモ接合体2名、ヘテロ接合体2名)4名について検索を行った。それぞれの末梢血より単核球を分離した。その一部、単球を含む分画はPPD(purified protein-derivatives of mycobacterium tuberculosis)で刺激・培養した。そして、3日後にDNA合成能を検索したが、特に異常は見出せなかった。また、培養24時間後の細胞について、IL-2,IFN-γ,IL-5,IL-4mRNAの発現を検索したが、異常は見出せなかった。すなわち、OKT4エピトープ欠損リンパ球はMHC classIIからの刺激・シグナルの伝達には異常はないものと思われる。 次いで、TCRを介する刺激について検討を行っている。すなわち、TCRを直接刺激する方法として、抗CD3モノクローナル抗体を用いるのが最適と考えられる。しかし、単球を完全に除去しない限り、正確なアッセイ系とは言えない。すなわち、プラスチック・デッシューでマクロファージを付着・除去するのみでは不十分と考えられ、現在、その方法を検討している。
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Research Products
(1 results)