1998 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疾患患児をもつ家族へのレスパイトケアシステムの構築と支援者育成プログラム研究
Project/Area Number |
10672247
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
木原 キヨ子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (50161542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 安子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40285010)
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (00264531)
石塚 百合子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20142755)
杉山 厚子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10264540)
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
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Keywords | 慢性疾患患児の在宅療養 / ボランティア育成の学習プログラム / 家族への支援システム / レスパイトケアシステム |
Research Abstract |
1. 研究目的 (1) 慢性疾患患児をもつ家族の支援ニーズを明らかにする。 (2) 在宅で慢性疾患患児をもつ家族へのレスパイトケアシステムの構築。 (3) レスパイトケアのための支援者育成と試行。 2. 在宅療養の慢性疾患患児をもつ母親32名(初回面接18名、連続35名中第3回目14名)の訪問及び電話による面接調査結果から把握出来たことは以下の通りである。 (1) 母親の心理過程は、病状の安定・病気の状態を予測し対処方を持てるようになるまで、不安定な状態が続く。これはサポート状況による影響の大きいことが解った。 (2) 母親が遭遇する養育上困難な事象は、治療法を守ること、予期できない身体症状への不安、児の成長、発達、将来のことなどであった。 (3) 身辺に話を聞いてくれる人、病気について相談・指導が受けられる人の存在や育児・家事の直接的サポートを求めることに困難を感じていることが解った。 3. レスパイトケアシステムの構築に関する検討を行った。 (1) 当ボランティア活動の目的・方針を明確にし、レスパイトケアサービスの概念・ケア内容を規定した。 (2) 当ボランティアグループの活動から見た社会福祉活動の位置づけ及び支援活動に要する保健医療機関、施設とその連携にあり方を検討し、レスパイトケアシステムの構築のための組織案を作成した。 (3) ボランティア活動に必要な経済的課題について検討した。 4. レスパイトケアに参加する支援者の選択を行った。 潜在看護婦を対象(300名)にしたボランティア活動への参加意識調査から、今回は支援者37名を選択し、ボランティア活動のためのデーターベースを作成した。 5. ボランティア育成のための教育プログラムを作成し、学習会の企画を行った。
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