2001 Fiscal Year Annual Research Report
慢性疾患患児をもつ家族へのレスパイトケアシステムの構築と支援者育成プログラム研究
Project/Area Number |
10672247
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
木原 キヨ子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (50161542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 厚子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (10264540)
石塚 百合子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20142755)
丸山 知子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
吉田 安子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40285010)
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00264531)
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Keywords | 慢性疾患患児の在宅療法 / ボランティア育成の学習プログラム / 家族への支援システム / レスパイトケアシステム / ボランティアによる医療的ケア |
Research Abstract |
1.研究目的 1)慢性疾患児をもつ家族の支援ニーズを明らかにする。 2)在宅で慢性疾患患児をもつ家族へのレスパイトケアシステムの構築。 3)レスパイトケアのための支援者育成と試行。 2.レスパイトケアの試行状況 1)慢性疾患児をもつ両親からの依頼は総数55ケース、対応出来たケースは20ケースであった。 2)利用目的は主たる養育者の母親の外出、同胞のため、健康問題のため受診が主なものであった。母親の休息、趣味等によるQOLを考えての外出は極少数であった。 3)患児の年齢は1歳から17歳、疾患は先天性、又は周産期障害(心疾患、代謝異常、ミトコンドリア脳症、低酸素脳症)が11名、神経系の障害7人、喘息2人であった。 4)提供したケアは、児とその同胞の日常生活の世話であるが、20ケース中18ケースに医療的ケアが必要であった。看護有資格者によるボランティアの支援ニーズの高いことが解った。 5)ボランティア活動回数125回、ケア提供時間総数・約320時間、1回の平均利用時間・約2時間50分であった。施行期間中のボランティアは12〜20人のメンバーが活動を担った。 3.レスパイトケアによるポランティア活動の試行状況の評価を行った。地域のニーズに対応するための課題(本ボランティアメンバーの増員。ケア内容では、呼吸器依存児の在宅ケアを提供する準備)と、社会的存在意義が把握できた。地域に根付いた活動を今後も継続して行うための基礎が出来た。
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