2000 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄移植を受ける患者・家族の治療決定に影響を及ぼす要因-小児医療における倫理的側面-
Project/Area Number |
10672254
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
児玉 千代子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (90276874)
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Keywords | 骨髄移植 / 小児看護 |
Research Abstract |
骨髄移植を受ける小児とその家族の治療決定に影響を及ぼす要因について研究を進めている。子どもが骨髄移植を受けた家族からの聞き取りは継続中であるが、骨髄移植後、状態が急変したり、死亡退院する事例も多く、必要な事例数に達しておらず、研究の成果の報告まで至っていないのが現状である。現在も家族への依頼を行なって事例数を増やしている。1事例については、継続的に面接を行い、そのつど、テープに録音し、文章化して内容の検討を行なっている。小児がんと診断されてまもなくの医師の説明場面では、意思が医療用語を多用していること、医師の伝えたいことと両親の知りたいことのズレ、両親の不安などが明らかになった。骨髄移植の際の医師の説明場面では、それまでの家族と医師との相互関係の要素が大きく影響している可能性が示唆されているが、これについても事例数をもっと増やす必要があり、現在も継続中である。 分析方法は、録音後、文章化したデータを文章毎にラベリングしカテゴリー化した上で、各カテゴリーの関係を見たり、比較を行なっている(Strauss、1987)
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