1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680107
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
長津 美代子 群馬大学, 教育学部, 教授 (20192239)
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Keywords | 家庭 / 個別化 / 凝集性 / 空間の個別所有 / 別室就寝 / 夫婦間の対等性 / 夫婦間コミュニケーションの量と質 / マリタルアイデンティティ |
Research Abstract |
本研究の目的は、中学生がいる家庭の個別化と凝集性のダイナミズムに焦点を当て、そのダイナミズムのありようが中学生の自己有用感や自尊感情、および夫妻のマリタルアイデンティティ(MI)に及ぼす影響を明らかにすることである。家庭における個別化と凝集性のダイナミズムは、次のような項目でとらえた。 中学生の個別化-空間や情報機器の個別所有、金銭的自由、ひとりの夕食頻度など。 夫と妻の個別化-専用空間の有無、金銭的自由、ひとりの夕食頻度、レジャーと目的とした個人の外出、別室就寝、家族・夫婦・親子における個人化意識、適度な距離感と対等性など。 中学生がとらえた凝集性-親子間のコミュニケーション、ファミリーアイデンティティなど。 夫と妻がとらえた凝集性-夫婦間コミュニケーション、の量と質、同伴行動、ファミリーアイデンティティなど。 調査は、高崎市および前橋市に在住する中学生とその両親900セットを対象に、1999年10月〜11月に実施した。配布は中学校を通して行い、両親はすべてを中学生は一部を郵送により回収した。有効回収数は、中学生479票(回収率53.2%)、妻287票(同31.9%)、夫262票(同29.1%)であった。分析の結果、以下の諸点が明らかになった。 1.全体として、家庭の個人化・個別化は確実に進んでいる。 2.家庭の凝集性については、維持されている家庭の方が多いが、弱まりつつある家庭も2、3割はいると見ることができる。 3.MIの高い夫婦に見られる特徴として、対等性を感じている、情緒的癒しと刺激の会話得点が高い、ファミリーアイデンティティ得点が高い、同伴行動が多い、などが指摘できる。
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Research Products
(1 results)