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1998 Fiscal Year Annual Research Report

染料及び界面活性剤含有廃水の選択的吸着処理に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10680123
Research InstitutionYamaguchi Prefectural University

Principal Investigator

伊原 靖二  山口県立大学, 生活科学部, 教授 (80106583)

Keywordsシクロデキストリン / メチルオレンジ / 結合定数 / 熱力学パラメーター / 補償関係 / 包接作用 / 分子モデル計算 / 安定化エネルギー
Research Abstract

1.シクロデキストリン誘導体と染料との相互作用・・・まず最初に水溶液中での各種染料とシクロデキストリン(CD)誘導体との相互作用を検討した。CD誘導体としてα-,β-,γ-CD及びそのジメチル,トリメチル誘導体を用い,染料としてメチルオレンジ及びその同族体の結合定数を吸光度法により求めたところ,それぞれの結合定数からすべての系において染料の側鎖の疎水性が増加するにつれてその結合定数は増加した。しかしヘキシルオレンジの場合は結合形態が異なるため減少した。熱力学パラメーターの結果より,結合は発熱反応であり,結合のエンタルピーとエントロピーは補償関係にあることがわかった。
2.シクロデキストリン誘導体による包接作用の分子モデル計算・・・上記の実験結
果をさらに詳細に検討するため,染料とCD誘導体のコンプレックス形成時のエネルギーを分子力場計算より求めた。分子モデル計算の結果から,α-CDとメチルオレンジ及びブチルオレンジとの複合体形成の相違は顕著に認められ,結合にはアルキル鎖長が影響し,メチルオレンジの場合は逆方向,ブチルオレンジの場合は正方向の包接のほうが安定なエネルギー値を示した。得られた安定化エネルギーの結果から,染料がどのようにCDに結合されるかを推定し,実験から得られた結合定数との相関関係を明らかにした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 伊原靖二: "シクロデキストリンによるメチルオレンジ同族体の包接作用に関する研究" 山口県立大学生活部研究報告. 24. 1-6 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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