1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10680128
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
藤城 栄一 金城学院大学, 家政学部, 教授 (10105752)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 博子 豊田工業高等専門学校, 建築学科, 助手 (70259878)
遠州 敦子 仏教大学, 社会学部, 助教授 (90175232)
櫻井 のり子 金城学院大学, 家政学部, 教授 (00043208)
藤沢 和恵 中京女子大学, 健康学部, 助教授 (60097665)
小島 信夫 東海学園女子短期大学, 生活学科, 教授 (20082357)
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Keywords | 都心居住高齢者 / 生活支援 / 配食サービス / エンパワーメント / 生活経歴 / 地域特性 / まちづくり |
Research Abstract |
今年度の研究活動と成果は3点に集約できる。まず、第1は、都市郊外に居住する高齢者の生活実態についてプリテストを実施したことである。その結果、例え現在の生活条件が同じであっても、生活経歴の如何が高齢者の自立生活意欲=エンパワーメントに関わっていること、また、地域の組織活動や社会関係のありようが高齢者の生活のエンパワーメントに影響を与えていること、等について新たな知見を得ることができた。この点については次年度の本調査で実証する予定である。第2に、高齢者生活支援の先進事例についての研究を実施したことである。具体的には、先進事例現地調査と文献による先進事例の分析を行った。現地調査については、365日配食サービスを実施している福岡県春日市社会福祉協議会の活動と同じ福岡県飯塚市菰田地区の社会福祉協議会の活動について現地視察と関係者へのヒアリングを実施した。文献による事例分析は、先進事例を紹介した文献の蒐集を行い、その事例をとおして高齢者の支援と「まちづくり」の関わりを分析した。これらの調査および文献研究を通して、地域の社会的・経済的特性に根ざしながら高齢者の生活支援システムを創りだしてきた経緯が明らかになり、「まちづくり」に関する有効な知見を得ることができた。第3は、高齢者の生活問題に関する関連分野の文献研究を行ったことである。従来、主として家政学・生活学・建築計画学分野における研究成果を拠り所にしていたが、新たに福祉学や社会政策学の研究成果から学び、高齢者生活問題研究の裾野を広げることができた。
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