1999 Fiscal Year Annual Research Report
化学物質室内空気汚染リスクアセスメントのための手法開発と実用化に関する研究-シロアリ防除剤、家庭用殺虫剤等農薬暴露を中心として-
Project/Area Number |
10680133
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
浅川 冨美雪 倉敷芸術科学大学, 教養学部, 教授 (20159362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
實成 文彦 香川医科大学, 医学部, 教授 (60127561)
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Keywords | 化学物質室内空気汚染 / リスクアセスメント手法開発 / 環境モニタリング / クロルピリホス / ペルメトリン / 暴露モニタリング(生物学的モニタリング) / 尿中代謝物 / アンケート調査 |
Research Abstract |
平成11年度は,室内気中クロルピリホス・ペルメトリンの環境モニタリング手法として,パッシブサンプラーの検討を追加して行い、捕集剤にAmberlite^<【○!R】>XAD^<【○!R】>-2(Supelpack^<TM>-2,SUPELCO)を用いるパッシブサンプラーを調製することができた。そこで,実際の家屋・居住者を対象に,10年度に検討した手法とともにクロルピリホス・ペルメトリンの環境モニタリングおよび暴露モニタリング(生物学的モニタリング)を試行した。 その結果,1年ほど前にシロアリ防除を行った家屋では,クロルピリホスが空気中から76(1階)〜6874ng/m^3(床下)検出され,居住者からは尿中代謝物である3,5,6-トリクロロ-2-ピリジノールが2.5〜6.9μg/g・creatinine検出された。一方,家庭でくん煙剤(ペルメトリン含有)の処理を行った室内空気中からは20ng/m^3前後のペルメトリンが検出され,居住者からも尿中代謝物である3-フェノキシベンゾイックアシッドが1.3〜3.6μg/g・creatinine検出された。このように,今回検討したモニタリング法を用いれば,室内空気中化学物質の暴露と吸収に関してより多くの情報を得ることが可能となった。 その他に,HCHOやVOCsによる室内空気汚染の調査を行ったが,新築家屋ではこれらの濃度が高く,また,住人にも何らかの体の不具合を訴える割合が高く,新築家屋の空気環境には問題の多いことがうかがえた。 平成12年度は,若干の追加調査を行い,これまでの成果の取りまとめを行う予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 浅川冨美雪,實成文彦 他: "化学物質室内空気汚染のモニタリングに関する研究-気中クロルピリホス,ペルメトリンおよび尿内代謝物の測定法-"地域環境保健福祉部研究. 3・1. 22-25 (1999)
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[Publications] 浅川冨美雪,實成文彦 他: "学生マンション等の気中HCHO,VOCs濃度-大学新入生の住まいの調査から-"室内環境学会誌. 2・1. 116-119 (1999)