2000 Fiscal Year Annual Research Report
環境教育における参加型プログラムの開発とその実証的研究-水環境マップの作成-
Project/Area Number |
10680187
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
川嶋 宗継 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90093161)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 静代 滋賀大学, 教育学部, 講師 (80273829)
市川 智史 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (60274271)
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Keywords | 参加型プログラム / 琵琶湖流入河川 / 水環境マップ / 水質評価法 / 環境教育学習教材 / 公開事業 |
Research Abstract |
滋賀大学教育学部附属環境教育湖沼実習センター事業「湖沼環境教育しがプロジェクト」(代表:研究代表者)の参加型プログラム「みんなでつくろう水環境マップ '2000」を2000年8月19日に実施した。「しがプロジェクト」の研究会で昨年度の成果について議論し、本年度も小・中・高校の教職員、市民に参加を呼びかけ、滋賀県内の河川一斉調査を実施した。100名の参加を得、213地点のサンプルが集積した。市民、学生が参加して水質分析を行った後、水環境マップを作成した。作成したマップは、センターニュースやセンターのホームページで公開しているが、市民、教員の地域環境に対する意識を高める役割を果たしている。さらに、従来のマップだけでなく、河川への人為的影響度が一目でわかるマップ作成を検討した。水質分析項目を全て使って、統計的手法(クラスター分析、相関分析)を応用して、河川の人為的影響度を4段階に分け、分かり易くマップに表現できた。 10項目以上について水質分析を行ったが、分析は経験のない者には難しい面もあり、化学薬品を使わない水質評価法の開発を継続して行った。すなわち、河川水のろ過水に琵琶湖から採取した種プランクトンを添加し、その増殖の程度によって水質を判定するというバイオアッセイの応用を検討した。水質分析による栄養塩類(リン酸イオン)濃度とある程度相関が得られ、簡単な水質評価法として応用できるであろう。
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