1999 Fiscal Year Annual Research Report
外国人留学生と日本人受入れ側の異文化接触による意識変容に関する縦断的研究
Project/Area Number |
10680301
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
関 道子 北海道大学, 留学生センター, 助教授 (60113578)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PETER Firkola 北海道大学, 留学生センター, 助教授 (30301013)
山下 好孝 北海道大学, 留学生センター, 助教授 (50241394)
米山 道男 北海道大学, 留学生センター, 教授 (90006312)
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Keywords | 外国人留学生 / 日本人受入れ側 / 日本人大学院生 / 適応尺度 / 価値観 / 質問紙調査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、留学生の大学での研究生活への適応に関わる諸要因について、留学生自身の要因と、かれらと直接接触する受け入れ側日本人の要因との相互作用を、時間的経過の中で検討することにより、留学生の日本文化への適応に寄与する要因を抽出することである。 本年度は、初年度12月に北海道大学に在籍する全留学生(595人)に適応尺度および価値観についての質問紙調査(回収率56.1%)で得られたデータを分析した。その結果は、8月に開かれた日本教育心理学会第41回大会で、「異文化接触による相互の意識変容に関する研究(1)-異国人留学生の教育に対する価値観の多様性と適応要因との関連-」という研究題目で発表した。 また、本年度2月には、留学生の受け入れ側として重要な位置を占める大学院生に対し、日本人学生としての大学への適応と、大学教育に関する基本的な価値観について質問紙調査を行った。対象は北海道大学大学院に在籍する修士課程と博士課程の院生のうち、休学、留年などを除いた約5000名の中から、ランダムに抽出した600人とし、学内便により調査票を送付し、237人の回答(39.5%)を得た。この調査の分析の成果および、前年度の留学生のデータとの比較について、次年度9月開催予定の日本教育心理学会第42回大会で発表する予定である。
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