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1998 Fiscal Year Annual Research Report

ホルモン依存性癌の増殖メカニズムの解明-下垂体腫瘍をモデルとして

Research Project

Project/Area Number 10680613
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

藤本 成明  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (40243612)

Keywordsエストロゲン / エストロゲン応答 / 細胞増殖 / MtT / 下垂体細胞 / ホルモン依存性腫瘍
Research Abstract

ラット下垂体腫瘍を材料に、エストロゲン依存性増殖に関わる遺伝子発現について明らかにする目的で、1)ラット下垂体腫瘍細胞のエストロゲン応答性サブラインMtT/E-2の樹立および、2)原発性下垂体腫瘍を誘発してそれらの解析を行った。
成果:A. エストロゲンに非依存性の下垂体細胞株MtT/Eから、10^<-13>-10^<-9>Mのエストロゲンに応答して細胞増殖をするサブラインMtT/E-2が樹立された。この細胞は下垂体組織と同様にa型のエストロゲン受容体を発現していた。近年発見された下垂体腫瘍遺伝子であるPTTGのmRNAは、RT-PCRによる解析で、ラットの正常下垂体では検出されず、MtT/E-2細胞においてのみ発現していた。エストロゲン投与後、c-myc、cyclin Dの上昇がみられたが、そのときPTTG発現の増加は観察されず、エストロゲン反応性との関わりは低いと考えられた。この細胞株は親株がホルモン産生性がないのに対し、GH産生能を有していた。興味深いことに、その産生調節は甲状腺ホルモンよりもレチノイン酸やデキサメサゾンに依存的であり、より胎生期下垂体細胞に近い性質を示した。また、この細胞のラットに移植実験により、in vivoにおいてもエストロゲン応答性の腫瘍形成能があることが確認された。
B. 原発性のエストロゲン応答下垂体腫瘍およびエストロゲン非処理、処理のMtT/E-2細胞株のDifferentialdisplayによる解析を開始した。新たなホルモン依存性増殖関連遺伝子の単離解析が現在進行中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Fujimoto,N.: "Estalolishment of an Estrogen Responsive Rat Piituitayr Cell sub-line MtT/E-2" Endocrine Journal. 46(In press). (1999)

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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