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1999 Fiscal Year Annual Research Report

ミトコンドリア蛋白質の輸送、仕分けの分子機構

Research Project

Project/Area Number 10680659
Research InstitutionYAMAGATA UNIVERSITY

Principal Investigator

斧 秀勇  山形大学, 医学部, 助教授 (40160915)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 井内 良仁  山形大学, 医学部, 助手 (60272069)
吉田 匡  山形大学, 医学部, 教授 (10004673)
Keywordsミトコンドリア / 蛋白質のターゲッティング / 蛋白質膜透過 / ミトコンドリア外膜 / ミトコンドリア内膜
Research Abstract

ミトコンドリア前駆体蛋白質輸送過程において、細胞質に存在するさまざまなj細胞質因子が重要な役割をになっている。本研究において、我々はラット肝細胞質画分にN-エチルマレイミドに感受性をもたない新たな細胞質因子の存在を示唆するデータを得た。従って、他の細胞質因子とその機能、役割を比較するために、ラット肝より新因子を部分精製することを試み、得られた標品について、その性質を詳細に検討した。その結果、本因子は前駆体蛋白質を輸送反応に有利な形状に保つ機能はなく、Hsp70とは異なる因子であることが明らかになった。また、すでに報告されているMSFとも明らかに異なる因子であることが示唆されており、現在、大腸菌を用いて大量に発現させたMSFを抗原として調製した抗体を用い、MSFとの比較を詳しく行っている。
またコプロポルフィリノーゲン酸化酵素の輸送、仕分け反応について解析し以下のような結果を得ることができた。本酵素前駆体は通常のミトコンドリア前駆体蛋白質よりも大きいプレシークエンスを持っており、このプレシークエンスの前半部分にマトリックスターゲッティングシグナルが、後半に膜間区画へ仕分けされるためのシグナルが存在することが明らかになった。また輸送過程でプレシークエンスが2段階に切断され、輸送途中で中間体となることも証明された。本酵素はヘム合成に関与する酵素であるが輸送反応系におけるへム濃度が輸送速度を調節していることも実験結果より明らかになっており、へム合成調節との関連を考えると興味深い。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 諏佐 真治: "ヒト・コプロポルフィリノーゲンオキシダーゼ前駆体のラット肝ミトコンドリア膜間区画への輸送反応"ポルフィリン. 8・1. 21-25 (1999)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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