1999 Fiscal Year Annual Research Report
新教育職員免許法に基づく教職科目としての健康教育の理論と実践に関する基盤研究
Project/Area Number |
10680814
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
園山 和夫 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (00261230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
皆川 興栄 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20006753)
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Keywords | 健康教育 / 教職科目 / カリキュラム / 教育職員免許法 / 現代的健康課題 / 心の健康 |
Research Abstract |
大学における教員養成カリキュラムは、新教育職員免許法のもとに抜本的な構造改革が図られた。つまり、教科科目の修得単位を半減させる一方で教職科目の修得単位を増加させ、教職科目を重視したカリキュラムヘとその基本構造が変わった。このような折、最近の学校教育において重要な問題となっている心の健康、性の逸脱行動、飲酒や喫煙、薬物乱用などの現代的健康課題を内容とする健康教育は、教職科目の主要な科目としてカリキュラムに的確に位置付けることが極めて緊要である。 そこで、本研究はこれからの教育を担っていく教員の養成を責務とする大学における健康教育の理論研究の再構築を図るとともにその効果的な実践の在り方について考究を深め、今後の教員養成カリキュラムの改善や健康教育の充実に資することを目的として取り組んだ。 主な研究内容は、健康教育の概念の整理、健康教育カリキュラムの研究開発、健康教育に関する教材の研究開発、健康教育の授業方法の研究開発、テキストの作成などである。健康教育は従前より重視されてきたものの個別の健康問題に対処してきた傾向が強い。本研究は、異なる専門領域の研究協力者の参加も求め、健康教育に総合的・横断的な視点を当てたことも特色となっている。 健康教育は、子供たちが生涯を通じて健康に過ごせるよう今後さらに積極的に展開されなければならない分野であり、学校教育の中核に据えて展開されるべき分野である。これまで、保健、体育、安全、給食領域などの研究者が専門的に取り組んできたところであるが、本研究ではこれら専門家の研究成果の蓄積も参考としつつ、研究課題に相応しい新たな研究を展開し大学のカリキュラムヘの健康教育の位置付け、健康教育の指導法の改善、教材の研究開発等において成果をあげることができた。
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