1998 Fiscal Year Annual Research Report
フラクタル次元を用いたテキスタイルデザインの表情に関する感性の創発
Project/Area Number |
10835016
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
太田 健一 姫路工業大学, 工学部, 助教授 (20254451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粕谷 明 倉敷紡績(株), 技術研究所, 研究員
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Keywords | 感性工学 / フラクタル次元 / テキスタイルデザイン / アフォーダンス / 織物の表情 / 糸形状 / CAD / 繊維工学 |
Research Abstract |
本研究では、人間の視覚的な感性情報を客観的に評価し、その評価値を用いた感性繊維製品の設計を可能とすることを目的としている。織物における視覚的な感性情報を「織物の表情」として捉え、各種の主観的評価を実施した。まず、「〜らしさ」に関してのアフォーダンスを調べたところ、素材感としてのアフォーダンスである「綿らしさ」や「麻らしさ」などが、綿糸および麻糸などの見かけの糸形状から得られたフラクタル次元と相関をもつことを明らかにした。そこで、逆に、フラクタル次元かち糸形状を創造する手法を開発し、さらに、その形状を基に綿紡績機を制御することで、「麻らしさ」や「手紬らしさ」などのアフォーダンスをもつ綿糸の製造を可能とした。このようにして製造した綿糸から綿ジャケット等を試作したところ、見た感性では「麻らしい」という評価が得られ、素材の物性は綿そのものの肌にやさしい感性となった。このことは、見た感性と触れた感性を分離し、再構築することで新しい感性を持つ繊唯製品が誕生したことを意味している。 これらの成果の一部は学会等で発表し、新聞によっても報道された。
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[Publications] Ken,ichi Ohta: "Visual Features of Textile Designs Using Fractal Dimension" Journal of Textile Machinery Society of Japan. 44・3. 50-56 (1998)
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[Publications] Ken,ichi Ohta: "Visually Effective Distance of Textile Design" 姫路工業大学工学部研究報告. 51A. 16-22 (1998)
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[Publications] 粕谷 明: "フラクタル応用繊維素材「Wavy Magic」" 日本繊維製品消費科学会年次大会研究発表要旨. 158-159 (1998)
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[Publications] 太田 健一: "フラクタル特徴を用いた糸形状の予測と復元" 繊維学会予稿集. G. 286 (1998)
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[Publications] 太田 健一: "フラクタル特徴を用いたテキスタイルCADの開発" 繊維学会予稿集. G. 2DP11 (1998)
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[Publications] 太田 健一: "フラクタル次元を用いた糸表情の創造" 日本繊維機械学会年次大会研究発表論文集. 120-121 (1998)