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1998 Fiscal Year Annual Research Report

口腔内機能不全と脳の老化-脳内オピオイドの役割-

Research Project

Project/Area Number 10877298
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

土肥 敏博  広島大学, 歯学部, 教授 (00034182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今井 康夫  広島大学, 歯学部, 助手 (30271068)
Keywordsオピオイド / ストレス / 口腔 / アロディニア / 学習 / 記憶 / P_2プリン受容体 / 咀嚼
Research Abstract

咀嚼能力の低下がストレスを生じ,脳内オピオイド系の変化を介して記憶,学習能力に影響するという仮説の下,以下のような実験を行った.アロディニアは最近注目されている疼痛の一形態であり,神経損傷時などに本来痛みを生じない触覚,冷覚等の弱い刺激によって痛みが生じる現象であるが,口腔領域でもアロディニアが生じると言われている.今後この機序と関連づけて研究を発展させていく予定である.
1. 口腔内ストレスが学習・記憶能に与える影響
健忘効果をもつスコポラミンおよびハロペリドールは8方向放射状迷路,Morris水迷路において空間的記憶・学習能を低下させたが,片側または両側の臼歯を抜歯したマウスでは記憶・学習能の変化は認められなかった.
2. 疼痛モデルとしてのアロディニアの発症機構について
マウス脊髄腔内にプロスタグラシジン類の一部,オピオイド類のうちのノチセプチシ,ダイノルフィンなどを注入するとアロディニアを生ずることが実験的に確かめられてきたが,この機序はまだ不明な点が多い.我々は3種のプロスタグラシジン(PGE_2,PGF_2α,PGI_2)によるアロディニアと痛覚過敏の性質を比較し,痛覚過敏はアロディニアと必ずしも相関しないこと,NMDA受容体拮抗作用のあるケタミンがアロディニアを抑制すること,等を見いだした.またP_2プリン受容体拮抗薬suraminおよびPPADSが単独,高用量ではアロディニアを引き起こし,逆に低用量ではPGE_2によるアロディニアを抑制するという知見を得たので,この受容体の種々のアゴニスト,アンタゴニストを用いて,この機序について詳しく解析を進めている.

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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